レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」(2024)です。
1960年代、ソ連による世界初の有人宇宙飛行で先を越された米国は、アポロ計画を立案し友人初の有人初月面着陸を目指した。が、1967年アポロ1号で訓練中火災事故が起き、宇宙飛行士3名を亡くしてしまう。そんな時NASAの公共イメージの刷新を図る為、凄腕マーケティング、広報の専門家ケリー(スカーレット・ヨハンソン)が雇われたのだが…
もっと弾けたコメディ映画だと思っていましたが、意外に真面目に作られた映画です。ホンが結構良く書き込まれていて、当時NASAが抱えていた問題点が良く理解できますし、凄腕ケリーの存在感がなかなかで、そういう意味でとても面白い、良く出来たコメディ映画になっています。
だから映画の宣伝で使われているあの都市伝説「偽の月面着陸」がもっと前面に押し出した作品かなと思っていたら、意外にそこは薄味でちょっと拍子抜けで、個人的にはあの「カプリコン1」の様な映画をずっと考えていました。このスタイルであれば、あの航空宇宙映画「ライト・スタッフ」の続編の様な感じでウイングナッツ映画として宣伝した方が良かったのではと感じ入った次第です。
おまけに映画中盤には、あのP-51Dムスタングの夜間飛行も登場するので、私は驚きました。あの航空映画「トップガン マーベリック」にもP-51Dが登場します。映画ファンの方であれば、1957年ダクラス・サーク監督「大空の凱歌」に登場するロック・ハドソンが操縦する航空機です。
ほら、滑走路の近くにいるカメラを抱えたお兄さん達がいるでしょう。あの人たちをターゲットに宣伝すれば、もっと観客が増えたのではと思います。鑑賞当日、水曜日朝1回目で私を入れて観客は20名ぐらい、映画の出来から見れば、可哀想な感じです。
やり手の広報女史ケリーを演じたスカーレット・ヨハンソンはなかなかキュートで、対する現場責任者コール・ディビィスを演じたチャニング・テイタムとのやり取りは中々興味深し面白い。2018年に公開されたディミアン・チャゼル監督の静かな映画「ファーストマン」と対をなす作品になっています。
私は、この映画「フライ・ミー…」の方が楽しめるのではと思います。 八点鐘
www.flymetothemoon.jp
追記 映画に登場するオメガ スビートマスター日本でも販売されていました。当時30万ぐらいしたのかな。とても高額でした。
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