レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

政治、法廷物

「マイケル・コリンズ」イースター蜂起から始まるこの映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「マイケル・コリンズ」(1996)です。 1916年、イースター祭でアイルランド、ダブリンで武装蜂起が起こる。英国軍により武装蜂起は鎮圧され、マイケル・コリンズ(リーアム・…

「花様年華」ウォン・カーウァイの映像美、空気感、紫煙、雨、襟の立ったチャイナドレスそして…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「花様年華」(2000)です。 1960年の香港。新聞記者チャウ(トニー・レオン)とチャン夫人(マギー・チャン)はあるアパートに引越し隣り合わせになる。互いの妻と夫が良からぬ関…

「白い嵐」夏本番、海洋アクション映画ですが、リドリー・スコット監督らしからぬ作品で…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「白い嵐」(1996)です。 1961年、チャックは大学進学をやめて海洋学校を選択する。それは練習帆船アルバトロス号に乗って、外洋航海を体験する学校で、アルバトロス号のシェ…

「存在の耐えられない軽さ」人生に存在する軽さと重さを描いた映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「存在の耐えられない軽さ」(1988)です。 映画は、1968年8月頃のチェコスロバキア、プラハから始まります。トマシュ(ダニエル・デイ・ルイス)は、とても有能な脳外科医だが…

「ザ・シューター/極大射程」狙撃手リー・スワガー活躍する大変良く出来たアクションサスペンススリラーですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ザ・シューター/極大射程」(2007)です。 あの「トレーニング デイ」のアントワーン・フークア監督がスティーブ・ハンター原作のボブ・リー・スワガー三部作、第一作「極大…

「相続人」再びスクリーンで鑑賞できるとは、あのラブロ監督の傑作が…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「相続人」(1973)です。 今回、「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選2」で公開されている「相続人」、フィリップ・ラブロ監督のこの作品は、約半世紀前に公開された時、一部の…

「遥かなる勝利へ」今度はジャン=ピェール・ジュネスタイルで東部戦線をですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「遥かなる勝利へ」(2011)です。 この作品では、ミハルコフ監督はもう余裕で遊んでいます。冒頭、ワーグナーのニュールンベルグのマイスタージンガーをバックにやぶ蚊が誕生…

「戦火のナージャ」あのやたら長いだけの「ヨーロッパの解放」より遥かに面白い東部戦線映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「戦火のナージャ」(2012)です。 あのバルバロッサ作戦が発動され、怒涛のような進撃を開始するドイツ国防軍、敗走に敗走を重ねるソ連陸軍。うーん、美しいです。 バトル・…

「太陽に灼かれて」二つの大戦の狭間、モスクワ郊外、夏の避暑地でのドラマです…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「太陽に灼かれて」(1994)です。 1936年8月、モスクワ郊外の"芸術村"官舎9号のサロン、というかダーチャで起こる一日の出来事を淡々と描写した映画で、フランス製香水、薬の…

「ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ」CIAと国防省が仕掛ける対テロ作戦を描いた映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ」(2018)です。 この作品、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の傑作「ボーダーライン(シカリオ)」の続編になりますが、同様のテーマを扱い同じ…

「異邦人」ヴイスコンティ監督がカミュの不条理小説を映画化した作品ですが・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「異邦人」(1967)です。 原作はアルベール・カミュの有名な不条理小説です。版権の問題でしょうか、この作品DVD等で映像化されなかったのでもう鑑賞することは出来ないと思…

「私は確信する」フランスで起きたヴィギエ事件を扱った映画と「スカイライン 逆襲」ですが・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「私は確信する」(2019)です。 法廷映画です。個人的に法廷映画はあまり好きではありません。あのシドニー・ルメット監督「12人の怒れる男」はあまり好きではありません。こ…

「時計じかけのオレンジ」ウルトラヴァイオレンス"アレックスドルーグギャング"の映画ですが...

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「時計じかけのオレンジ」(1971)です。 あの「2001年宇宙の旅」のスタンリー・キューブリック監督のSF社会映画と言って良いでしょう。社会風刺、ブラックコメディと言う味わ…

「ゴーストライター」宙を舞う原稿用紙...ロマン・ポランスキー監督のポリティカルスリラー...

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ゴーストライター」(2010)です。 ロマン・ポランスキー監督のポリティカル・サスペンスです。ヒチコック監督亡き後の"サスペンスの巨匠"と言うと褒め過ぎでしょうか? でも…

「博士の異常な愛情」スタンリー・キューブリックの人間に対する深い洞察映画と言って良いと思いますが・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「博士の異常な愛情 又は私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったのか」(1964)です。 映画作家スタンリー・キューブリックの傑作というか野心作です。素…

「暗殺の森」カメラーテ(同志) クレリチ、秘密指令 ! クアドリ教授を抹殺せよ 、という映画ですが・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「暗殺の森」(1970)です。 ベルナルト・ベルトリッチ監督作品で、長編第2作目「革命前夜」でカンヌ映画祭で新評論家賞を得て、この作品で世界的に評価されました。若干29歳…

「クライシス・オブ・アメリカ」ご存知「影なき狙撃者」のリブート作品ですが・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「クライシス・オブ・アメリカ」(2004)です。 この映画の原題はThe Manchurian Candidate です。そうです、少し前ご紹介したJ・フランケンハイマー監督「影なき狙撃者」のリ…

「影なき狙撃者」J・フランケンハイマー監督 不快な程先見性のあるエスピオナージ・スリラー映画・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「影なき狙撃者」(1962)です。 監督はジョン・フランケンハイマー、ハリウッドで60年代最も力量があった監督と言って良いと思います。このブログでもご紹介した「5月の7日間…

「マネー・ショート華麗なる大逆転」リーマンショックとは、モーゲージ債とは、明るく金儲けするには・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「マネー・ショート華麗なる大逆転」(2015)です。 この作品は、あの2008,9年米国で起こったサブプライム住宅ローン危機、リーマンショックでがっちり儲けた男達の話です。 …

「インサイド・マン」スパイク・リー監督の抜群に面白いケイパー映画・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「インサイド・マン」(2006)です。 映画は、マンハッタン信託銀行に塗装工を装った犯罪グループ数名が押し入ります。リーダー(クライヴ・オーウェン)は、銀行員、客を人質に…

「シリアナ」大中東圏を夢想する王子、CIAエージェント、司法省、テロ組織等色々と絡み合うアルトマン風エスピオナージスリラー・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「シリアナ」(2005)です。 スティーブン・ギャガン監督の社会派エスピオナージスリラーと言って良いと思います。スタイル的には、昔コスタ・ガブラス監督作品「Z(1969)」「…

「ビリーブ 未来への大逆転」性差別解消は女性地位向上に寄与するのか、又は諸刃の剣か・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ビリーブ 未来への大逆転」(2018)です。 この作品は、今年9月18日にお亡くなりになった連邦最高裁判事ルース・ベイダー・キングズバーグの若き日に努めた性差別裁判を元に…

「シシリアン」マイケル・チミノ監督版「シシリーの黒い霧」はスケール感のあるノワールスリラーですが・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「シシリアン(完全版)」(1987)です。 IMDb あの「ディアハンター」(1978)の監督で、又「天国の門」を世紀の大失敗作(私はお気に入りの作品ですが)と評されて、以後4本程作品…

「ザ・バンク 堕ちた巨像」メガバンクIBCCを舞台にしたノワールスリラーですが・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ザ・バンク 堕ちた巨像」(2009)です。 IMDb 映画は、メガバンクIBCCの違法行為を告白する幹部証人から話を聞いた協力者が、インターポールのサリンジャー(クライブ・オー…

「シチリアーノ 裏切りの美学」マカロニ・ノワールですが、やはりコーザ・ノストラ実録映画です・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「シチリアーノ 裏切りの美学」(2019)です。 IMDb マフィア映画ですが、監督があの「肉体の悪魔」のマルコ・ベロッキオなので、あまり期待しませんでしたが、この映画はなん…

「フェア・ゲーム」イラク戦争にまつわるプレイム事件の映画ですが・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「フェア・ゲーム」(2010)です。フェア・ゲームとは格好の獲物というような意味です。 IMDb CIAエージェント、ヴァレリー(ナオミ・ワッツ)は大量破壊兵器拡散を調査する部門…