レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

番外編「遥かなる戦場 進め竜騎兵」(1968)

レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。今日の映画は番外編です。この映画は、現在ベトナムで公開されていません。以前公開されたかもしれませんが、今回は私がかって見た映画で忘れられない映画を取り上げてみました。

 

クリミア戦争を描いた映画、特にセバストポリ攻防戦を描いています。デビッド・ヘミングス(アントニオーニ監督「欲望」で有名になりました)、ジョン・ギルガッドなど英国演技派俳優総出演というタイプの映画で、当時話題になりました。特に、前述したようにセバストポリ攻防戦のバラクラヴァの戦い、ロシア軍砲台に向かって英国竜騎兵が突撃する勇猛なシーンがあり、その迫力はなかなかのものです。ロングのシーンはとても美しく、詩的であり、こういうシーンは今までに見たことがない(撮影監督はデビッド・ワトキン、代表作は炎のランナー)。

 

時々、ビクトリア時代を緻密に描いたアニメーションが入り、なかなか興味深い。ただ、少し空回りしているところが見受けられますが、全体としてとてもいい。時々思い出したくなる映画、私の中の映画分類として教養としてみる映画の一本。

 

この映画は、戦前エロール・フリンが主演した映画のリメイクでもあります。ヘミングスは、この後余り映画で見ることが出来なくなりましたが、「グラディエーター」にちらりと出ていました。もう一つ、黒澤明はこの映画を自身が選んだ洋画100本に選んでいました。

 

原題はテニソンの有名な詩から、監督は怒れる若者たちで名を挙げたトニー・リチャードソン。    八点鍾

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遥かなる戦場

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IMDb

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