レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。
本日も番外編として、いつも古い作品が多いので新しい作品「ヴァレリアン千の惑星の救世主」を紹介します。
フランス製SF映画というとユニークな映画が多く、「ラ・ジュテ」、「アルファビィル」、「バンカーパレスホテル」、「ゴッドディーバ」等面白いのですが、日本人の感性に合わないものが多く、「スターウォーズ」のような明るい面白さはフランス人には合わないように思います。
今回のこの作品は、しっかりと予算を掛けた大作で、見所があります。異星人の造形も見事だし、ストーリも良く出来ている。千の惑星の都市もそのごちゃごちゃ感も良く、最近のリュック・ベッソン監督作品としてもとてもいい作品になっています。
不満を言うと、ちょっとキャスティングが弱いかなというところで、日本で公開された作品は二時間を超える完全版というもので、米国等で評価が低いのは公開された一時間四十分程度の短縮版だからと思います。
特に巻頭の惑星ミュールの造形は素晴らしい。個人的には、シリーズものとして制作してもらえると嬉しいのですが。ディン・デハーンとカーラ・デルヴィーニュのコンビも良く、彼女、もの少しセクシーだともっともっと嬉しい。 八点鍾