番外編「妖精たちの森」 恐るべき子供たち・・

レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「妖精たちの森」です。

公開された時一部の人達には評価されましたが、ちょっとロリータぽい題名が良くなかったのかもしれません。その題名とは裏腹に結構厳しい内容の映画です。監督はマイケル・ウィナーで、映画好きな人はあのデス・ウィッシュ映画(狼よさらば)の監督と思い出すことでしょう。でも、ハリウッドに来る前、正確に言うとチャールズ・ブロンソンとコンビで映画を作る前は、中々面白い映画を作っていました。戦争もの「脱走山脈」、西部劇「追跡者」、人間ドラマ「明日に賭ける」「栄光への賭け」等オリバー・リードとコンビを組んでかなりの秀作、佳作を世に送り出していました。特に「追跡者」、これはオリバー・リードではなくバート・ランカスターですが、良く出来たドラマになっていました。

この映画「妖精たちの森」、ヘンリー・ジェームス著「ねじの回転」の前日談として、とても良く出来た映画で、マーロン・ブランドとステェファニー・ビィーチャムのサディスティクなセックスシーンも当時としてはかなりのもので、評論家によってはあの「ラストタンゴ・イン・パリ」よりも生々しいとかと評価されました。マーロン・ブランドも「ラストタンゴ・・・」の正体不明の中年男よりもこの庭番の粗野、荒々しさを良く演じていたと思います。ラストのビックリするような残酷なシーンもうまく料理しています。今ならもっと残酷さが増すことになるでしょう。

マイケル・ウィナーの作品を見るたびに、ハリウッドにサバイバルすることはとてもとても大変なことなんだと感じます。

なお、今回のブログ書くにあたり、配信にてもう一度本作を見直しました。いつも思うことですが、大変有難い時代だと感じています。             八点鍾

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妖精たちの森