レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

番外編「ポランスキーの吸血鬼」ではなく「恐れを知らぬ吸血鬼殺し 又は失礼、貴方の牙が首元に」女優シャロン・テートについて

レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「恐れを知らぬ吸血鬼殺し 又は失礼、貴方の牙が首元に」における女優シャロン・テートについてです。

もうしばらくすると、タランティーノ監督「ワンス・ア・ポンナ・タイム・イン・ハリウッド」が公開されます。映画好きな人ならこの映画がチャールズ・マンソン事件を扱った映画であることはご存知だと思います。犠牲になった人は女優シャロン・テート、彼女は若く、デビューしたてのこともあり、あまり作品が残っていません。日本で公開されたのは、「哀愁の花びら」「サイレンサー破壊部隊」そしてこの作品「吸血鬼」ぐらいだったと思います。

この中で「吸血鬼」が一番評価が高く、のちに結婚することになるロマン・ポランスキー監督ということもあり、とても美しく登場しています。が、ポランスキーは彼女の演技力を見抜いており、彼女が登場するのはお風呂のシーンと最後の吸血鬼舞踏会のシーンにうまく使っています。さすがです。テートにとても惚れていたのでしょう。テートもとてもとても綺麗に撮れています。女優としても誇らしい作品と思います。

映画は、トランシルバニア地方を旅するアブロンシウス教授と助手アルフレッド(ポランスキー監督自身)がある古城にたどり着いて、吸血鬼と対決するお話ですが、コメディ仕立てで大変面白く仕上がっています。

あの事件がなければ、「フランテック」「赤い航路」「ナインスゲート」「毛皮のビィーナス」「告白小説、その結末」の主演女優は、エマニュエル・セニエではなく亡き妻シャロン・テートになっていたかもしれません。              

なお、この映画の日本公開は1969年頃だったと記憶しています。ブログを作成するにあたりDVDを鑑賞しています。 八点鍾

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IMDb

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シャロン・テート IMDb