レタントンローヤル館

主に映画のお話

番外編「ネレトバの戦い」カルトの中のカルトといっていい戦争映画

レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ネレトバの戦い(1969)」です。

皆さんご存知ですか?学生の時に見ただけでもう一度見てみたいとDVDを捜していたところ少し前に見つけることが出来ました。もう存在しない国家ユーゴスラビアの映画です。セルゲーイ・ボンダルチューク、ユル・ブリンナー、フランコ・ネロ、クルト・ユルゲンス、シルバァ・コシナ、オーソン・ウェルズが出演するオールスター映画で、1943年のネレトバ川での戦闘を描いた作品です。

先の大戦中、どこに第二戦線を設けるのかが欧州戦線では勝利の鍵でした。フランスかバルカン半島か?チャーチルはバルカン侵攻を考えていたと伝えられています。特にユーゴスラビアはチトーが頑張っていたので、独軍はユーゴを制圧できなかった。バルカン侵攻を阻止するため、独軍はワイス(白)作戦を発動します。映画はここから始まります。まず、ここでのイタリア軍の扱いが笑えます。

独軍は避難民を含めたユーゴパルチザンをネレトバ川に追い詰め、独軍、伊軍、クロアチア軍、セルビア王党派で包囲し殲滅しようとしますが、パルチザンは玉砕すべくネレトバ川にかかる橋を爆破する。この行為に驚いた独軍は、部隊の配置換えを行うが、パルチザンは落した橋に架橋を素早く作り、対岸にいるセルビア王党派部隊を殲滅すべく決死隊を送り込みます。王党派を撃退したら、避難民と全部隊を対岸に移動させ、再び橋を爆破する作戦を敢行します。

この策略なかなかのものです。見ていて感動物です。決死隊の中にダニカ衛生兵(シルバァ・コシナ)がおり、部隊は王党派の反撃をうけ、仲間の兵士がバタバタと倒れていき彼女も機関銃を取り、応戦しますが・・・

映画は国民映画としてに分類されるでしょう。有名なところでは「ヨーロッパの解放」「風と共に去りぬ」、日本では戦時中に制作された「ハワイマレー沖海戦」が有名です。

この作品はテンポよく作られているので「ヨーロッパの解放」よりはるかに面白いですし、イタリアではお色気アクションによく出演していたシルバァ・コシナが非常にシリアスな演技で感動します。本当に彼女のべストの作品と言っていいでしょう。

音楽はバーナード・ハーマンとウラジミール・クラウス・ライテリッヒ、監督はヴェリコ・ブライーチ。ポスターがなんとパブロ・ピカソ。

ブログ作成に当たりアネック社のDVDを鑑賞しました。但し上映時間が144分、オリジナルは177分とあることを追記します。                八点鍾

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オリジナルポスター

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シルバァ・コシナ扮する衛生兵ダニカ

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ピカソ氏のポスター