レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「フランティック」です。
シャロン・テート事件後、彼はプレイボーイ社の協力で「マクベス」を製作します。血でベッタリと濡れた映画でしたが、とても良く出来ていました。ジャック・ニコルソンを主演にハードボイルド物「チャイナタウン」を製作しますが、未成年者と性的関係をもち逮捕されます。が保釈中に欧州に逃亡、欧州を拠点に映画を撮り始めます。「テナント」「テス」はこの頃の作品です。
そして、次に製作するのがハリソン・フォード主演の「フランティック」になります。彼得意のサスペンススリラーで、サンフランシスコからパリに来たウォーカ夫妻ですが、彼がシャワーを浴びている間に、妻が失踪してしまい、ハリソン・フォード扮するウォーカがパリの街を探し回ります。妻失踪前後の描写が俊逸ですが、妻のカバンを間違えて持って行った美女を探し出し、彼女のアパートに謎の二人組が出没する辺りから、段々とプロットが浮き彫りになります。
でも、フランス語が話せない彼は右往左往するだけです。駐車場で妻と再会するもつかの間、敵に連れ去られてしまいます。プジョー604のカーチェイスもなかなか行けますが、もっといけるのが敵がいるナイトクラブでグレース・ジョーズの I've Seen That Face Before の音楽に合わせて踊る謎の美女 エマニュエル・セニエの素晴しいセクシーダンスです。のちに彼女と結婚するポランスキー監督を思わず、この幸せ者と叫びたくなるほどです。
サスペンス・スリラー好きならこの映画、愛憎ドラマが見たいのであれば「赤い航海」そしてホラー物であれば「ナインスゲート」をご覧ください。美しくセクシーなセニエ嬢が貴方をお待ちしています。
このブログを作成するのに、DVDを鑑賞しています。 八点鍾
