レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。本日ご紹介するのは「カレントウォー」です。
電流戦争とは?戦争映画ではありません。この映画は、あの発明王エジソンと実業家ウェスティングハウスとニコラ・テスラとの確執を描いた映画です。映画は、エジソンを結構辛辣に描きます。私達日本人はエジソンを偉人として幼い時から教えられるので、少なくとも私たちの世代はそうでした。特に死刑囚の為の死刑執行方法として交流電流を使用する電気椅子処刑シーンは驚くばかりです。
監督はアルフォンソ・ゴメス=レホン、新人ですが、分割画面を用いたりして中々見せてくれますが、電流戦争の具体的な描写としてナイアガラの滝のE・D・アダムス発電所のシーンが出てきて欲しかった。字幕だけではがっくりきます。でも、ナイアガラの滝は出てきますが。
よく考えると、このような企画が良く通ったものだと思います。電流戦争なんて知っている人いますか?私は元々機械工学出身ですが、一応テスラのことは知っていました。
テスラとエジソンが敵愾心を持っていて、交流送電にエジソンが負けたことも知っていました。テスラはノーラン監督の「プレステージ」にちらりと出ていましたが、電気工学をかじったことがある人しか知りませんよね。この出来事を映画にするなんて、さすがハリウッドですね。
ホーチミンの劇場に観客はまばらでした。日本でもビデオスルーになるのではないでしょうか。エジソンをベネディクト・カンバーバッチ、テスラをニコラス・ホルトが演じています。 八点鍾