レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

番外編「トレイン・ミッション」これはジャウム監督の「見知らぬ乗客」だ!

レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「トレイン・ミッション」です。

リーアム・ニーソンとジャウム・コレット=セラ監督の第四弾になります。「アンノウン」「フライトゲーム」「ラン・オールナイト」に次ぐ作品がこの作品です。個人的には、ニーソン・ジャウムコンビは、現在サスペンススリラー映画の最高峰ではないかと思います。全4作すべて傑作と言っていいし、おまけに今回の作品、ヒチコックを良く勉強しています。そう、これはジャウム版「見知らぬ乗客」と言っていいと思います。

「見知らぬ乗客」の場合、テニス選手のガイは列車の中である男に会い、彼は交換殺人の話を持ち出すのだが、「トレイン・ミッション」では、リストラされたマイケル(リーアム・ニーソン)がコミューターで帰路の途中、謎の女性に会う。彼女は、ある荷物を持った人物を捜してくれれば、10万ドルの報酬を払うと・・・

ヒチコック式に言えば、この人物はこのストーリーの鍵となるもので、彼はよくマクガフィンと呼んでいました。ストーリーは最後までうまく観客を引っ張り、カメラワークも素晴らしい。ラストの事故シーンも迫力一杯。謎の女性をヴェラ・ファミーガ、マイケルの同僚をパトリック・ウイルソン、”死霊館”コンビも参戦していますので、面白くないわけがありません。

この映画を見て思いました。ジャウム監督、ヴェラ・ファミーガを起用してヒチコックの「マーニー」をリブートしてくれないかなとね。なお、このブログを作成するにあたり、BD版を鑑賞しています。                      八点鍾

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IMDb

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謎の女 ヴェラ・ファミーガ IMDb