レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

番外編「クロエ」ジュリアン・ムーアとアマンダ・セイフライドの官能ドラマ

レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「クロエ」(2009)です。

リーアム・ニーソン、ジュリアン・ムーアそしてアマンダ・セイフライド3人の人物を中心に物語が進行していきます。ニーソンとムーアは夫婦で、大学教授と産婦人科医として成功した人生を送っていましたが、ある時、ニーソンの携帯に来たメールを見て、ニーソンの浮気を疑い、娼婦を雇い、ニーソンを誘惑させ、その内容をムーアに報告することを始めますと冒頭のシーンは中々面白く、上手く料理すると上質のサスペンス映画が出来るなとにやにやとしてみていましたが、この監督アトム・エゴヤンは、例えば「危険な情事」のようなスリラーには興味がなく、時に淡々と、時にちょっと官能的に物語を進めていきます。

すべては、セイフライドの作り話でニーソンを誤解していたことが分かると、彼女はムーアの息子に近づき始めます・・・

ようやく、スリラー映画に変身するのかと待っていましたが、あっけなくお終いとなります。個人的には、「ブギーマン」のように蘇ってもらうと面白いのですが。

ニーソンはアクションもできるが、こういうドラマもうまい役者で、ジュリアン・ムーアも上手い。セイフライドも小悪魔的な女性を演じて良い。小品ですが、良い映画、鑑賞して損はありません。ちょっとフランス映画の味も致します。場所がトロントだからかな。

ブログを作成にあたり、BD版を鑑賞しています。             八点鍾

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IMDb

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