レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

番外編「女神の見えざる手」ジェシカ・チャステインという実力派女優

レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「女神の見えざる手」(2016)です。

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ジェシカ・チャステインという女優をご存知でしょうか?「ペイド・バック」という映画でモサドの工作員を、彗星のように突如現れた演技派の女優です。私はテレンス・マリック監督「ツリー・オブ・ライフ」で初めて銀幕で彼女の姿を拝見しました。

暫くすると、「ゼロ・ダーク・サーティ」「インターステラー」「クリムゾン・ピーク」「オデッセイ」「スノーホワイト氷の王国」と目白押しに彼女の映画が登場しました。

今日は、「女神の見えざる手」を紹介します。先ず、結論から言ってこの映画は素晴らしいと思います。彼女が完璧といっていいほどスローンという女性ロビイストを演じきっています。ホン(シナリオ)も素晴らしい。でも、彼女じゃなければ上手く行かなかったのではと思います。ロビイストの話なので、全編喋りづめで大変だったと思いますが、このロビイストの業界を垣間見たような気になります。いや、大変な世界です。

お話は、銃規制法案を可決させるためにあの手この手を使うものでえっと驚くような場面もありますが、往年のビリー・ワイルダー作品を見ているような感じで、大変興味深い作品になっています。

彼女については、個人的に「クリムゾン・ピーン」のようなハマーフィルムに出て来る妖女、とても楽しそうに演じていたので、その作品が忘れられませんが、こちらはもっともつと硬派な作品で、付け加えて言えば何度も見たい作品です。監督はジョン・マッデン、「恋に落ちたシェイクスピア」でアカデミー作品賞を受賞しています。

なお、このブログを作成するにあたり、BD版を鑑賞しています。      八点鍾

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