レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「It 2/イット2」27年後の「スタンド・バイ・ミー」ノスタルジックな映画ではなく超自然怪奇映画…

レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。本日ご紹介するのは「It 2/イット2」です。

映画を見に行く前に上映時間を確認したら169分、なんだか嫌な予感がしたら、少しばかり当たりました。申し訳ありませんが、全体に長すぎます。映画は短く、さらに短くとはある映画監督が言った独白だが、家庭で映画が鑑賞出来るようになってから全体に長くなったことは否めないでしょう。もう一つ、言わせてもらえば、前回取り上げたタル・ベーラのような作品では、その映画の長さが監督の個性として完成されていますが、この映画では監督の個性というところまで昇華されていません。

でも、反対に前作が大好きな人には、たまらない映画でしょう。キャストは充実しているし、そのキツイ描写もこの手の映画が好きな人にはプラスになることでしょう。

あらすじは、メイン州デリーに戻った「ルーザーズ・クラブ」の面々は、あのピエロ・ペニーワイズに会い、色々な怪奇現象に巻き込まれることに・・・

個人的には、枝葉をカットして頂いて、もう少しノスタルジックに描いてもらうか精神病院を抜け出してくる殺人鬼と対決するスリラーにしてもらったほうがすっきりしていいと思いますが。

ご贔屓ジェシカ・チャステインが主演していますが、「女神の見えざる手」とは違い、肩の力を抜いて演じているようで、そういうところが不満と言えば不満ですが。彼女としては、どうもツートラックで作品を選んでいるようです。一つが演技派を自認する作品「ゼロ・ダーク・サーテイ」「ツリー・オブ・ライフ」のような作品群、もう一つが

この作品とか「ダーク・フェニクッス」「スノーホワイト」。どちらも悪くありませんが、どちらかと言えば前者が好みです。監督は新人のアンディ・ムスキエティ。大きく成長されることを願っています。

最後に、あの傑作「シャイニング」の続編が公開されます。「ドクター・スリープ」は秋に公開されるそうです。とても楽しみにしています。         八点鍾

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IMDb

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