レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

番外編「コードネーム アンクル」このタイトルじゃ何か分かりませんよね?

レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「コードネーム アンクル」(2015)です。

その昔、「007/ゴールドフィンガー」が大ブレークした頃、どこのスタジオもスパイ物を製作しようとしました。その中の1本に「0011/ナポレオンソロ」というテレビ映画がありました。テレビ版を再編集して「消された顔」という映画もありました。

このシリーズ、ロボート・ヴォーンとデビッド・マッカラムのコンビがニューヨークに本部があるアンクルという秘密組織に所属して、国際的な謀略グループと対決するというストーリで、結構人気がありました。個人的には、都築道夫先生が原作を担当し東映が制作した「スパイ・キャッチャーJ3」の方が私は好きでしたが。だって、あの都築道夫先生のスパイストーリですから。

この「コードネーム アンクル」、その「0011/ナポレオンソロ」の映画化になります。

映画はとても良く出来ています。ヘンリー・カビルのソロ、アーミー・ハマーのクリヤキンのコンビはお惚けコンビで中々です。ヒロインのアリシア・ヴァキャンデルの60年代のちょっとサイケなファションもとてもいい雰囲気を出しています。思わず「唇からナイフ」のモニカ・ビッティ、「華麗なる賭け」のフェイ・ダナウェイを思い出しました。

ストーリーは、ソロが東ベルリンにいるアリシアを脱出させ、彼女の父がある組織で核弾頭を開発しているので、彼女を利用してその計画をぶっ潰すというよくあるストーリですが、最初の東ベルリン脱出シーンから笑わせてくれます。60年代のファッション、音楽、車、艦上戦闘機、ヘリコプター、艦船など当時の時代を丁寧に再現しているので嬉しくなります。最後のSUVと特殊バギーのチェイスシーンも見せてくれます。

でも、この邦題ではね、何が何だかわからないでしょう。監督は、あの武闘派「シャーロツク・ホームズ」のガイ・リツチー。

最後に、映画は、分割画面を上手く利用しています。ほら「華麗なる賭け」「グランプリ」を思い出したら、貴方は筋金入りの映画ファンです。

このブログを作成するにあたり、BD版を鑑賞しています。       八点鍾

 

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IMDb

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