レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。本日ご紹介する映画は「ANNA」(2019)です。
「グランブルー」「ニキータ」「レオン」で名を挙げたリュク・ベッソン監督も最近は中々ヒットに恵まれない様子で、SFアクション「ヴァレリアン」もとてもいい作品でしたが、欧州でも米国でも興行収入は良くなかったと聞きました。この世界、良い作品を製作しても最終的には儲からないと駄目なのです。ホンと厳しい世界だと思います。
この作品「ANNA」、「ニキータ」の焼き直しかなと思って鑑賞しましたが、とてもいい作品に仕上がっています。簡単に言ってしまうと「レッド・スパロー」と「アトミックブロンド」ですが、やはりベッソン監督のほうが上手いかな。
お話は、ソ連のヒットウーマンがパリに行き、CIAにリクルートされたかと思いきやそれはソ連の作戦で、話が前行ったり後ろに行ったりするので、少しばかりややこしいのですが、最後に大笑いするのは・・・
ヒロイン、サーシャ・ルス、なかなかいいです。でも、私はヘレン・ミレンが好きです。彼女が出ているので一番笑う奴は誰か? すぐわかると思いますが。
彼女に初めて拝謁したのはリンゼイ・アンダーソン監督「オー・ラッキーマン」でした。この映画、日本では全くと言っていいほど当たりませんでしたが、数年前WOWOWで放映されたときは本当に嬉しかった。以後、「カリギュラ」「2010」「エクスカリバー」TVシリーズ「第一容疑者」と名を上げていくのですが。
日本でいつ頃公開されるか分かりませんが、鑑賞して損はしない作品です。 八点鍾