レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

番外編「ドラゴンタトッーの女」俳優ステラン・スカルスガルドってご存知ですか?

レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介するのは「ドラゴンタトッーの女」(2011)です。

デビィド・フィンチャー監督のこの作品、有名なので、今回はその脇役ステラン・スカルスガルドをご紹介したいと思います。

映画の終盤、ダニエル・クレイグを処理室に連れ込み、拘束し、そのでシーンはこの映画の白眉でしょう。

「無理強いしなかったろ?」

「どちらかが死ぬと分かっているのに、相手は行儀よくすれば助かるかもしれない。でも、その希望の光が消えたときの相手の顔を見るのが堪らない」

とことん狂った男を素晴らしくうまく演じています。

私が初めてスクリーンでお会いしたのは「存在の耐えられない軽さ」でした。以後「レッドオクトーバーを追え」「グッドウィルハンティング」「ディーププルー」「奇跡の海」「ダンサーインザダーク」「RONIN」「マンマミーア」とどんな役でも演じれる間口の広い役者で、見ていて頼もしい限りです。このブログでも紹介した「われらが背きし者」のロシアンマフイアの役も素晴らしかった。ハリウッドにはこの演技者がいるから映画に厚みが増すのでしょう。彼はスウェーデン出身なので、彼を見るとマックス・フォン・シドーをいつも思い出します。彼もいい役者です。

この映画のメイキングから彼の演技についての言葉

「入念の準備をし、カメラの前ではその全てを忘れる」と。これは入念な準備をしてカメラの前に立ち、その時何かのハプニングで演技以上の自然体で振舞える事があると。

多くの監督はとても喜ぶことを聞きます。このようなことはエリア・カザン監督も黒澤

明監督も言っていたと思います。                    八点鍾

                           

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