レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

番外編「モリーズゲーム」モリー・ブルームが選んだ人生とは・・・

レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「モリーズゲーム」(2017)です。

 

モリー・ブルーム(ジェシカ・チャステイン)は、スキーモーグルで全米第三位の実力がありながら、不慮の事故で競技が出来なくなり、代わりにポーカーゲームのアシスタントを務めたことで、天性の才能を発揮し、高級ポーカーゲームサロンを経営して大金を掴むのだが、その顧客にロシアマフィアが係わっており、彼女にマネーロンダリングの疑惑がかかるのだが・・・

 

前述したプロットは、まさにジェシカ・チャステインの為に書かれた様なホンですが、これが実話というのだから驚いてします。この手の映画ですから、ちょっとこの手の映画に慣れていない退屈するかもしれませんが、特にポーカーゲームサロンのアシスタントをするあたりから、短いショットを組み上げて映画のリズムを作っていく手腕、アーロン・ソーキン監督、初めての監督作にしては中々の腕前です。加えて、ジェシカ・チャステインも楽しそうに演じているのが素晴らしいと思います。

 

ソーキン監督は、脚本家出身なのでこの驚愕するような物語を手堅くまとめていますが、個人的にほんのちょっと言わせてもらえば、イドリス・エルバ扮する弁護士のシーンを少し減らして、モリーの母のシーンを増やして欲しいと思いました。ケビン・コスナー扮する父親はかなりたっぷりと描かれており、特にNYで父親に会い、確執のある色々な思いを告白するシーンはとても好いのですが、父の尊大で独断的な行動に対して、母親の想いを見て見たかったので。

 

少し前の「女神の見えざる手」の全く正反対のような映画ですが、ミス・スローンは収監されますが、この作品ではモリーは収監されません。          八点鍾

 

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この映画で一番好いシーン

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