レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。本日ご紹介する映画は「スキャンダル(bombshell)」です。
映画はニュースキャスターのケリー(シャリーズ・セロン)、カールソン(ニコール・キッドマン)、新人ケーラ(マーゴット・ロビー)を中心に進みます。ケリーはトランプ氏インタビューする前に突然の腹痛に悩まされますが、何とかインタビューに成功します。どうやら新しい運転手が彼女にコーヒーに何を入れたようで、セキュリティの甘さを気付く有様。
カールソンは人気のないショーに回され、ある発言から性差別主義者とレッテルを張られ仕方なく退職します。
ケーラはロジャー・エアーズに呼ばれ、忠誠心を見せて欲しいといわれ、自分のキャリアの為にと信じてスカートを・・・
とこんな具合に進んでいきます。どうもほぼ実名で描いているので、この業界に詳しい方は大爆笑して鑑賞できるでしょうが、そうでない方は物凄くえげつない世界だ程度しか理解できないでしょう。私は後者です。
映画を見ながら、私はリーマンショックを描いた「マネーショート」(2015)を思い出しましたが、なんと脚本家チャールズ・ランドルフが、その映画の脚本を担当していました。
映画は中盤から、ロジャーのセクハラ問題に飛び火し、今回の主人公3人の女性達、ケリー、カールソン、セーラ、いずれもセクハラを受けており、各々の対応映し出します。このスキャンダルでFOXはルバード・マードックに買収され、ロジャーは解雇となります。
ロジャーはジョン・リスゴー、特殊メイクで全く別人のようです。マードックには懐かしい「オーラッキーマン」「時計じかけのオレンジ」マルコム・マクダウェル。
シャリーズ・セロンはうまい演技をしています。でも、私は「マッドマックス」の方を買います。
マーゴットはアカデミー助演をノミネートされているようですが、私は彼女のレズビアンの友人を演じたケイト・マッキノンに魅力を感じました。自然な好い演技をしています。何かのタイミングでブレークすると嬉しく思います。
暴露映画ってキワモノのように思われがちですが、良い映画です。見て騙されたということはありません。監督はジェイ・ローチ。日本では2月公開と聞いています。八点鍾