レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「リチャード・ジュエル」です。
この映画は、アトランタオリンピック開催中にセンテニアル・オリンピック公園に置かれた不審なリュックサックを発見した警護員リチャード・ジュエル(ポール・ウォルター・ハウザー)が周囲の人々を非難させて、その後そのリュックサックが爆発するが、その被害を最小限にするのだが、FBIは彼を第一容疑者として捜査を続けるのだが・・・
当時、日本でもこの事件は報じられましたが、その後のリチャード・ジュエルについてはこの映画で初めて知りました。
スタイルとしては、少し前の彼の映画「ハドソン川の奇跡」と同タイプの映画ですが、とくにリチャード・ジュエルとその母(キャシー・ベイツ)の温かい眼差しいを注いでおり、その優しさが印象的な映画だった。キャシー・ベイツは素晴らしい好演。同様に、野心家のジャーナリストを演じたオリビア・ワイルドも一皮むけたような演技でビックリしてしました。
テレビシリーズ「ローハイド」からマカロニウェスタンで名を上げ、再び米国に戻ってから、ドン・シーゲル監督とコンビを組み、監督業にも手を出すが、当初はそこそこの評価で、このままB級映画スターで終わるのかな思っていましたが、「バード」「許されざる者」「マディソン郡の橋」この辺りから第一級の監督に成長し、もう師匠ドン・シーゲル監督を遥かに凌ぐ監督に成長してしまいました。本当にクリント・イーストウッドは素晴らしいと思います。お齢ももう90に届くかと思いますが、本作を見る限りではまだまだ衰えていません。前述したように心温まるとてもいい映画になっています。
最近の彼の映画は少し優しすぎるので、もう少し昔のマカロニ時代の少し意地悪な映画が懐かしいと私は思います。
例えば、ブラッドレー・クーパーとオリビア・ワイルドであの傑作「ガントレット」をリブートしてもらうと昔からのファンとして大変嬉しいのですが。勿論、イーストウッド監督でお願いいたします。 八点鍾