レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

番外編「COLD WAR あの歌 二つの心」艶のあるモノクローム映像で描かれたファム・ファタール・・

レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「COLD WAR あの歌 二つの心」です。

上映時間88分と最近の映画としては物凄く短いですが、艶のあるモノクローム映像で描かれたラブロマンス映画です。豊饒で饒舌な、若干露出オーバー気味な映像がとてもいい効果を上げています。

 

冷戦時のポーランドで、新しい民族舞踊団を作り上げるため、田舎を回るピアニスト ビィクトル(トマシュ・コット)は、ある村でズーラ(ヨアンナ・クーリク)に出合い、引かれる。ビィクトルは当局に監視されているので、東ベルリン訪問時にズーラと一緒に西側に亡命する計画を打ち明けるとが、ズーラは来なく、彼一人で亡命する。

その後、彼女も西側に亡命、パリで再開するが、彼女はポーランドに帰ってしまう。ビィクトルは彼女を追ってポーランドに戻るのだが・・・

 

と典型的なファム・ファタール物語です。有名なところでは、「マノン・レスコー」「暗くなるまでこの恋を(ミシシッピーの人魚)」が有名でしょう。

ヨアンナ・クーリクは、モノクローム映像と相まって本当に素晴らしいと思います。今後の彼女の活躍が期待できます。彼女を見ていたら、ロシアからイスラエルに移住したジャズ・シンガー、ソフィー・ミルマンを思い出しました。

監督はパヴェウ・パヴリコフスキ、中々の腕前を見せてくれます。

このブログ作成に当たりBD版を鑑賞しています。            八点鍾

 

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IMDb

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