レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

番外編「さらば友よ(Adieu L'ami)」チャールズ・ブロンソンの魅力炸裂のバディムービー !!

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レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「さらば友よ」(1968)です。

 

この映画は、ノワールスリラーの佳作と言っていいでしょう。特に、ハリウッドでアクション映画準主役級の活躍していたチャールズ・ブロンソンをスターの座に押し上げました。

彼はハリウッドのスターとして歩み始めますが、これが彼のキャリアにとって良かったかどうかは別の話になります。これから数年間の彼が主演した映画は、「ウェスタン」「雨の訪問者」「狼の挽歌」「レッドサン」「狼よさらば」等で素晴らしい作品です。

 

あらすじは、アルジェリア戦争帰りの軍医バラン(アラン・ドロン)がモローという女から誘いを受けて、クリスマス休暇中に会社の金庫に無断借用した債権を返す仕事を受けるのだった。そこにプロップ(チャールズ・ブロンソン)という男が絡み、会社の金庫を開けると、金庫は空でおまけに警備員が一人死体となっている。嵌められた二人は、逃げ出し、近くのビストロでマルセイユでまた会おうと「さらば友よ」と言って別れるのだが・・・・

 

原作はセバスチャン・ジャプリゾ、但し少しプロットが噛み合わないところがありますが、色々と良い場面があり、噛み合わないところを補っています。又、ブロンソンが

クラスに並々と注いだ酒にコインを落としてこぼれるかこぼれないかと児戯に等しいゲームをするところも中々愉快で楽しめる。敵役としてのベルナール・フレッソンの登場の仕方もユニークだし、シトロエンDS19が出ずっぱりで活躍するのも良い。

監督はジャン・エルマン、今回鑑賞したBD版にはエルマン監督のインタビューがついており、ドロンの相手役としてブロンソンを決めたいきさつが語られている。なんと、

米国について見た映画「特攻大作戦」で彼の演技が良かったからと語っている。

有名なテーマ曲はフランソワ・ド・ルーペ、他に「冒険者たち」「ベラクルスの男」「サムライ」「ラ・スクムーン」等

 

ブロンソンは、マイケル・ウイナー監督、J・リー・トンプソンン監督と組んでB級作品に主演し続けていく。男気溢れる彼らしくて良いと思います。    八点鍾

 

補足 その後、みうらじゅん、田口トモロヲ両氏によるブロンソンズが結成され、ブロンソン五箇条が作られる。なかなか的を得ていますのでここに取り上げます。


 1、女房を愛しつくせ
 2、ファミリーは命をかけて守れ
 3、外見を超える男気を持て
 4、仕事は選ぶな
 5、たまったら出せ(中で)

私には分かりませんが、でも何となく判るような気がします。

 

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特攻大作戦