レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

番外編 最も贅沢な映画鑑賞した経験は?

レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。今日のテーマはもっとも贅沢な映画鑑賞した経験は? です。

私にとって、贅沢な映画鑑賞とはオーケストラを横に置いて、映画音楽を奏でながら映画を鑑賞出来ることです。映画好きな皆さんもそうではありませんか?

 

それはもう素晴らしい体験です。最近、「スターウォーズ」で体験された方も多いと思いますが、私の場合はもう少しマイナーな作品ですが、二回体験しています。

一つは、1982年フランシス・フォード・コッポラが「地獄の黙示録」の成功の余勢をかって、あのアベル・ガンス監督「ナポレオン」を限定公開という形で東京、大阪、名古屋で公開されました。それは素晴らしい体験でした。音楽はコッポラの父、カーミン・コッポラが担当していました。

 

この映画は、幼年学校時代のナポレオンから始まります。十歳前後のナポレオンが雪合戦で機知に飛んだ作戦を用いて相手側を叩きのめします。フランス革命の勃発、ラ・マルセイエーズの誕生エピソード、フランス革命のシーンでは、なんとジャン・ポール・マラー(革命指導者)が登場するのです。ナポレオンは反革命勢力に奪われたトゥーロン攻略を命じられ、見事英軍から奪還に成功し、そしてイタリア遠征軍司令官になり、イタリア遠征に進軍するところで終わります。

 

特にラスト20分のトリプル・エクランと呼ばれる3台の映写機を使用して大型スクリーンにトリコロールカラーで映し出されるナポレオン、日本人の私でも大感動の映画でした。フランス人なら何おか言わんやでしょう。所々に才気がほとばしり過ぎて、空回りしているところもありますが、素晴らしい作品です。

但し、この映画で世に出た時、映画はサイレントからトーキー映画が主流になっていたので映画は、残念ですがヒットしませんでした。

 

もう一つは、2001年シンガポール国際映画祭で上映された「アレキサンドル・ネフスキー」をシンガポールフィルの演奏で鑑賞しました。映画の完成度としては、こちらの方が高く、加えて映像と音楽を同期させた演出が素晴らしく、こちらの作品も特に氷上の決戦のシーンは本当に感涙ものでした。

 

何れも映画のクラシックといっていいものです。映画の仕事をしたいと考えている人はこれら作品を外すことは出来ないでしょう。          八点鍾

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IMDb

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