レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「囚われた国家」ノワール色より陰鬱、醜悪がちょっと強すぎるかな、ディストピアSF作品・・・

レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。本日ご紹介する映画は「囚われた国家」です。

ルパート・ワイアット監督(猿の惑星:創世記)の新作です。映画は、地球外生命体に支配された地球の話です。2027年、シカゴで地球を支配している「統治者」に対するテロ活動とその捜査活動を描いた映画で、なかなか興味深くて面白いが、ストーリーラインは「オブビリオン」(2013)に近いと思います。

 

ストーリーは、マリガン特捜部長(ジョン・グッドマン)は、シカゴでテロ組織フェニックスの捜査をしている。近く開催される団結集会で統治者が現れるという噂で、フェニックスは副市長が統治者と繋がっているため、彼に爆発物を取り付け統治者を暗殺しようとするが・・・

 

公式サイトには「アルジェの戦い」「影の軍隊」を参考にしたと描いたとしているが、ちょっと違うかなと思います。が、ショットを細かく積み重ねて中々いいリズムで

手堅く、緊迫感を盛り上げていますが、全体的にノワール調というより陰鬱、醜悪で、もう少し洗練さが欲しいと思います。

更に、ジョン・グッドマンはいい役者ですが、主役級ではありませんので、もう少し重量級の役者が出ていたらと思います。例えば、クリスチャン・ベールとか・・

"ハンター"と呼ばれるエイリアンの造形もなかなか面白いので、ルパート・ワイヤット監督の今後の活躍を期待します。

共演はベラ・ファミーガ、アシュトン・サンダーズ等。          八点鍾

 

追記

コロナ肺炎騒ぎの中、映画館に行きました。午後2時の回でしたが、観客は私を含めて3名でした。 呪コロナ!!  映画館潰れてもらうのは大変困ります。

 

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IMDb

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