「プロヴァンスの恋 (屋根の上の軽騎兵) 」コレラ・パンデミックの中のプロヴァンス冒険譚・・・

レタントンローヤル館にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「プロヴァンスの恋(屋根の上の軽騎兵)」(1995)です。

監督はジャン=ポール・ラプノーで、寡作の監督なので知らない人の方が多いかもしれません。でも、どちらかと言えば洒落っ気のある映画が得意だと思います。代表作は「うず潮」「シラノ・ド・ベルジュラック」辺りでしょうか?この作品は彼の中でも一番の大作でしょう。

 

1832年、エクス・アン・プロヴァンス。イタリア統一を目指す亡命者たちはオーストラリア帝国の秘密警察に殺害されていた。亡命者アンジェロ(アンジェロ・マルティネス)は間一髪の処で逃亡に成功し、マノスクを目指す。が、南フランスはコレラ・ハンデミック状態で、マノスクもほぼ全滅という有様だったが、生き残っていた住民に襲われ、絞首刑に処されるところ、屋根に逃れて一命を得る。

が、夜になってある屋敷に忍び込んだ時、美しい貴婦人ポーリーヌ(ジュリエット・ビノッシュ)に出会う。マノスク住民の一斉退去と共に貴婦人ポーリーヌと共にアンジェロは、彼女をギャップ近くのエウス迄同行し、その後イタリアの同志のもとに逃げることになるのだが・・・

 

その昔、劇場で鑑賞した時良くも悪くもフランス映画だなと思いました。ハリウッド映画のようなえげつない誇張がない分面白くない。淡々と物語が進んでいく。でも、再鑑賞するとそこが魅力。特に、ポーリーヌとアンジェロがプロヴァンスの山岳路、高原を馬で走り抜ける風景の美しいこと、見直しました。

ただ、前述したようにコレラ・パンデミックの中の逃避行で、マノスクのコレラ描写は結構気合が入っています。

 

アンジェロはイタリアに憂国且つ高貴な母がおり、母の命で亡命生活をしており、軽騎兵大佐の階級を買って貰ったと言っているが、馬の扱いを見るとどうやら父は軍人の様で、屋根の上から来たのでポーリーヌがそう呼び、そこから映画の題名が来ています。

 

二人は、時に協力、時に反目しながらエウスに向かいます。ビノシュは貫禄たっぷりでもう大女優の風情、彼女はエウス侯爵夫人ということが判明します。エウス近くで彼女はコレラに罹患しアンジェロは必至で看病し、彼女は持ち直し彼はイタリアに向かいます。その後、彼女はエウス城からイタリア側をいつも眺めて過ごします。

 

やがて、アンジェロから手紙が来て、侯爵はポーリーヌがやがて彼を追ってイタリアに旅立つことを察し、その時は快く送り出してやろうとナレーションが入って映画は終わります。

 

なかなか洒落たラストになります。ハリウッド歴史物にないいい味の映画です。

 

ブログ作成にDVD版を鑑賞しています。          八点鍾

 

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IMDb

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