レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「インソムニア(不眠症)」やはりノーラン監督は上手い、物語を語るのが上手い・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「インソムニア(不眠症)」(2002}です。この作品は、97年ノルウェー映画エーリク・ショルビャルグ監督「インソムニア」のリブートです。

 

ノーラン版はアラスカを舞台にしており、冒頭の延々と続くコロンビア氷河の上空を飛ぶ水上機のシーンから物語に引き込まれます。機内にはLAからの二人の刑事が、ナイトミュートで発生した女子生徒殺人事件解決の為、ドーマ刑事(アル・パチーノ)とハップ刑事が搭乗しています。ナイトミュートでは、エリー刑事(ヒラリー・スワンク)が出迎えます。

彼らは、犯人が残したと思われバックパックが発見されたので、このバックパックを捜索していると嘘の放送をして、犯人を誘き出すが、犯人に気付かれ、追跡中にドーマ刑事はハップを誤射するが、ドーマは犯人が撃ったと言ってしまう。前日、ハップはドーマに過去の事件で内務監察に責められておりLAに戻ったら、正しい証言をすると聞いたためかもしれないが、ドーマはこのトラブルと白夜のため、睡眠できなくなり、不眠症になってしまう。

ドーマは少女の遺留品から手掛かりを探して、ある作家(ロビン・ウィリアムズ)を追い詰めると彼はあっさりと白状するが、あれは事故だと。お前も事故で同僚を射殺しただろうと。そして、作家はドーマに男友達を犯人に仕立てようと提案してるのだが・・・

 

オリジナル版は鑑賞していませんが、大変面白いストーリになっています。その昔、エリオ・ペトリ監督「殺人捜査」を思い出しました。ロケ地の風景も素晴らしいですが、ロビン・ウィリアムズのシリアスな演技にも驚きました。私は彼を間口の狭い役者と勘違いしていたようです。

パチーノは不眠症と同僚を殺した呵責、そして犯人から脅迫でフラフラになるところをとても上手く演じており、所々に過去の事件、ハップの射殺等巧みにフラッシュバックしてとても上手く不眠症、その精神状態を表現します。長編第三作目というのに上手いな、ノーラン監督は本当に上手いなと感心してしまいます。

 

次回作「テネット」が楽しみです。このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。

                             八点鍾

 

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IMDb

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