レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「ローマ、愛の部屋」ちょっと小粋で特異なラブロマンス、加えてスペイン映画ですが・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ローマ、愛の部屋」(2010)です。この映画は劇場公開されなくて、ビデオスルーされたと聞いています。

 

この作品は、「アデル、ブルーは熱い色」と同種の映画です。LGBTをテーマにしていますが、「アデル、ブルー・・・」ほど重くないので、又上映時間も110分程度と短いのでその点気楽に楽しめます。少し変わっているのは、場所がローマのホテルの一室、カメラは部屋から出ることはありません。登場人物は正確には数名ですが、ほぼ二人と言っていいでしょう。以前このブログで紹介したアンソニー・シェーファー「探偵/スルース」程凝った作品ではありませんが、これはこれで面白い作品になっています。

 

映画は、夏至のローマ。深夜、バーで知り合った二人の女性、スペイン人アルバ(エレナ・アヤナ)に誘われてロシア人ナターシャ(ナターシャ・ヤロヴェンコ)は彼女の部屋に入る。彼女は自分はレズと告白して関係を求めるのですが、やがて寝入ってしまう。こっそりとナターシャは部屋を抜け出すが、携帯を忘れて又部屋に戻ってしまう。お互いに生まれ、生い立ちを告白する。

そして、最後に、アルバはナターシャに告白してしまうのだが・・・

 

こういう内容なので、二人はほぼ全編全裸で出てきますが、映画はかなり抑制して撮影しています。勿論、絡みのシーンもありますが、こちらも抑制気味のトーンで演出しています。

監督はフリオ・メデム、私はこの監督の作品は初めてですが、脚本も担当していて良く出来ていると思います。今までに20本程度の実績もあるので、スペイン映画界では中堅のベテラン監督と言ったところだと思います。

 

このブログ作成に、DVD版を鑑賞しています。         八点鍾

 

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IMDb

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