「ハンニバル・ライジング」ジャポニカ風B級映画の芳香とグロ味のノワールスリラー・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ハンニバル・ライジング」(2007)です。

この映画はトマス・ハリス氏によるハンニバル・レクターシリーズ第四作「ハンニバル・ライジング」の映画化作品です。監督はあの「真珠の耳飾りの少女」で名を上げたピーター・ウェーバーです。

 

映画は1944年のリトアニアから始まります。東部戦線で独軍の戦線崩壊が始まり、貴族レクター家は、居住レクター城から山中の別邸に避難しますが、そこにソ連軍が現れて上空を旋回していたスツーカGタイプ(対戦車攻撃タイプ)とT34戦車の戦闘に巻き込まれ、レクター一家はハンニバルと妹ミーシャが残される。

 

がそこに武装親衛隊海外義勇兵グループの敗残兵グルータス達(リス・エヴァンス)に襲われる。食料が欠乏し、グルータス達はミーシャを殺し・・・

 

戦後、ハンニバル(ギャスパー・ウリエル)は孤児としてレクター城に監禁されていたが脱走し、叔父のいるフランスに逃亡する。そこでレディ紫に会い、日本文化に触れ、特に武術を学び始め、まずはレディ紫(コン・リー)を人前で侮辱した肉屋ポールを血祭りにあげ、そして憎きグルータス達の消息を調査して、復讐を始めるために、リトアニアに再び舞い戻るのだが・・・

 

「レッドドラゴン」から始まるこのシリーズ、特に「ハンニバル」辺りからグロ味が増してきますが、特にこの作品は日本文化がそれに複座に噛み合って、なかなか面白いというかコメディのような作用が醸し出される感じがします。

 

フランスの大邸宅で剣道の練習とか、勿論日本刀、鎧兜、頬当、大坂の陣の蒔絵等、興味深いが何か違和感を感じるのは私だけでしょうか?

ウェーバー監督は、残虐味を押さえていますが、例えば、前作を監督したスコット監督ならもう少し残虐味を加えて、上手く料理するのではと思う次第です。

とは言っても、戦後のフランス、パリの雰囲気もまずまずですし(監督はメルヴィル作品を意識した)、赤を印象的に配した最後のハウスボートでのハンニバルとグルータスの対決も良く出来ていると思います。

 

と色々書きましたが、ジャポニカ風味でまぶした、B級映画の芳香とグロ味を兼ね備えた異色のノワールスリラーになっています。好きな人はたまらないでしょう。

トマス・ハリス氏の新作「カリ・モーラ」の邦訳も出ており、又この小説も映画化されることを願っています。

 

ブログ作成にDVD版を鑑賞しています。

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IMDb

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