「ワルキューレ」ヒトラー暗殺を描いた問題作、クーデター成功の難しさ・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ワルキューレ」(2008)です。

 

この映画は1944年7月20日に起こったヒトラー暗殺事件を描いた映画です。ヒトラー暗殺を扱った映画、例えば「将軍たちの夜」「ヨーロッパの解放第二部」等がありますが、何れも一エピソードとして扱われており、暗殺事件のみを扱った映画で日本で公開されたのはこの作品が最初だと思います。

 

スパースター、トム・クルーズがシュタウフェンベルグ大佐を演じる大作なので、映画の隅々まで時代考証が行き届いており、例えば冒頭のJu-52輸送機とBf109戦闘機のシーン等素晴らしいの一言。アフリカ軍団のⅣ号戦車、将官、佐官クラスの軍服、軍事車両、首都ベルリン、"狼の巣"を守っている防虫網を被った警備兵など大変良く出来ています。監督は「ボヘミアン・ラプソデイ」のブライアン・シンガー。

 

映画は1943年のヒトラー暗殺未遂事件から1944年7月20日の暗殺事件と、その顛末を手際よくさばいており大変勉強になります。このクーデター失敗の最大要因は、あくまでもこのハリウッド映画から分析すれば、暗殺用爆弾を1個しか使用しなかったこととオルブリヒト将軍の優柔不断さでしょう。

ヒトラー側から見れば、通常のようにコンクリート製の作戦室で会議を行っていたら爆発の衝撃で、ヒトラーは間違いなく即死だったと思いますが、たまたま暑かったので外の作戦室で会議を行ったこと。

 

が、ゲッペルスが後に語っているように、放送局を占拠して、"狼の巣"を孤立させて、えげつなくヒトラー偽情報を流し続けて応戦すれば・・・

いずれにしても、日本でも226事件、815宮城事件が起きていますが、何れも失敗しています。

 

最近は、この様な武力クーデターは主流ではなく、チリアジェンデ政権のような自由選挙による政権奪取、お隣K国はこのタイプと、ある韓国ウォッチャーは述べています。

 

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。              八点鍾

追記

歴史上クーデターでもっとも有名な方はフランス革命時のナポレオン・ボナパルトで、もっとクーデターを勉強したいのであれば、エドワード・ルトワック氏の「クーデタ入門」をお薦めします。

最後に、シュタウフェンベルグ大佐達が処刑された場所で、現在のドイツ連邦軍は「ドイツ連邦共和国に忠誠を尽くし、ドイツ民族の自由と正義を守ることを誓う」と宣誓しています。

 

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