レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「トランセンデンス」(2014)です。
新しいタイプのSF映画と言っても良いでしょう。なかなか面白い映画になっています。監督はウォーリー・フィスター、撮影監督から初めて映画監督に挑戦、これが第一作になります。撮影監督の作品は、クリストファー・ノーラン監督作品、例えば「インソムニア」「バットマン・ビギニング」「インセプション」等があります。
AI計画PINN用の量子コンピュータを開発しているウィル(ジョニー・ディプ)は反テクノロジーを唱える過激組織RIFTに暗殺される。軽傷ですんだと思ったのも束の間、使用された弾丸にポロニウムが使用されており、ウィルは1か月余りでこの世を去る。
が、妻エヴリン(レベッカ・ホール)は、彼の意識をPINNにアップロードし成功する。
2年後、ウィルとエヴリンは荒野の小さな町に大きなAI用地下施設を建設し、ナノマシンを作り始める。
当局は、この組織の危険性を察知し、対応を考えるのだが・・・
コンピュータの反乱というテーマは、今までにありました。有名なところでは「2001年宇宙の旅」「地球爆破作戦」「マトリックス」「ターミネーター」があります。「2001…」を除いて荒唐無稽なアクションドラマですが、この作品は面白いところを描いています。監督が撮影監督出身なので凝りに凝った映像、AI用地下施設もとてもリアリティがあります。AIコンピュータと人間の恋愛ドラマの趣きもありますが、アクションの方に舵を切るのはハリウッド製だからだと思います。でも、抑制気味のアクションなので映画全体のバランスまで崩れてはいないと思います。
このブログ作成にBD版を鑑賞しています。 八点鍾