レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「国家が破綻する日」韓国デフォルトについて知っている2、3の事柄・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「国家が破綻する日」(2018)です。

嫌Kの人が大好きな、大好きなファクト。そうです、1997年アジア通貨危機時に発生した韓国デフォルト、正確に言えばIMFによる韓国救済をテーマにした映画です。監督はチェ・グクヒ。

 

映画は、外資金融機関が韓国から投資を引き上げるところから始まります。

韓国銀行(日本でいえば日本銀行)通貨対策チーム長が、現在の返済繰り延べ等からデフォルトまで7日しかないと予測し奔走し始めますが、経済対策次官はIMFによる救済を考えている人達。

金融機関を辞めて、投資コンサルタントをして投資家と共にこの機会に、更に集金能力を磨こうとしている人達。

中堅企業の社長で、頑張って働いて会社を更に大きくしていきたいと考えている人達。

 

そして、上記3人の市民の目から判り易く通貨危機を描いています。IMFの救済を受け入れることで韓国経済が変貌していく様を描いています。そして、20年後の彼らを描いて映画は終わります。

 

この映画を見る限り、金泳三大統領周りには優秀な経済対策者はいないようで、通貨対策チーム長も労働者側に立っているだけで五十歩百歩。ただ、突然こんな大きな経済危機に襲われれば仕方ないと思うが。企業、財閥の返済繰り延べから予測は出来たように思いますが。

個人的には、20年後エピソードが興味深かった。皆逞しくなり、国家、人を信用しなくなった。そして、民間に下った元通貨対策チーム長は、再び国家の欺瞞に立ち上がるのだった。

 

韓国経済がIMF救済を受け入れた遠因は、外貨準備高の低さと与信の甘さと映画は説明していますが、それ以外にも、米軍の機密情報を中国側にリークしており、それに怒った米国が、外資を引き上げてIMF救済を受け入れさせた。且つ、日本側の援助も米国からの依頼で延期されたと日本のある韓国ウォッチャーは言っています。

 

映画では、デフォルト前当時1ドル800ウォン、外貨準備高108億ドル。現在は、1ドル1240ウォン、外貨準備高4000億ドル。少し前からじりじりとウォン安になっています。海外ウォッチャーによれば、韓国の外貨準備高はその経済規模にしては少なく、また正確ではないということ。つまり水増ししていると説明していますし、加えて、映画でも言っていますが、個人負債が多すぎると。

 

日本との関係は、ご存知のように良くないので通貨スワップは望めません。文政権には経済通は全くと言っていません。加えて、韓国の経済規模がかなり大きいのでもうIMFは介入できない。それ故、嫌Kの人達は楽しみに楽しみにしている訳です。

多分、落ち着くところに落ち着くと思います。多分、赤飯炊いて喜ぶのではと思いますが゛・・・

 

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。    八点鍾

 

追記 IMF専務理事にヴァンサン・カッセルが出ています。

 

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通貨対策チーム長

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金融コンサルタント

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IMF専務理事 ヴァンサン・カッセル

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中堅企業の社長