「5月の7日間」もうお忘れかもしれませんが、クーデター映画の傑作です・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「5月の7日間」(1964)です。

 

 久しぶりに今は亡きジョン・フランケンハイマー監督の「5月の7日間」を鑑賞しました。色々と彼の作品を見ていますが、この政治ドラマが一番素晴らしいと改めて確信しました。

題材が古いように思われますが、決して古くありません。大戦後75年の現在、米国が構築した安全保障体制(パックスアメリカーナ)がほころび始めている時、最も今日的なテーマを扱っていると思います。

 

映画は、近未来の米国、と言ってもそんなに遠くではない時代。リーマン大統領はソ連と核軍縮条約を結ぼうと準備しているが、統合参謀本部スコット大将(バート・ランカスター)は条約を守らないソ連は信用できない、紙切れ一枚がミサイル、原子力潜水艦の代わりになるはずがないと息巻いている。

副官ケイシー大佐(カーク・ダグラス)は、同僚が誰も知らない基地で特殊な訓練をしていること、海外駐屯軍の将官クラスが意味不明の賭け事を行っているが、それは賭けではなく何やら暗号情報らしいこと、加えてスコット大将がマスコミ相手に行った演説を聞いて、何か動いていると確信する。

ケイシーは、リーマン大統領(フレデリック・マーチ)に会い、疑惑を説明する。誰もが半信半疑だが、週末の日曜日に行われる非常動員計画演習が予定されているのも何か気になるので、補佐官を集め、一人は秘密基地の捜査へ、一人は賭けに加わらなかった提督の処に派遣して、ケイシーはスコット大将の愛人の元に行き、探り始めるのだが・・

 

元々もこの監督はアクションが得意な監督ですが、今回はディスカッションのみ、でもとても上手くさばいています。前半はカーク・ダグラスの映画ですが、後半はフレデリック・マーチとバート・ランカスターの映画になっています。どちらも上手いので見応えがあります。

提督の供述書を得た補佐官の乗った航空機が墜落して、仕方なく愛人のことをほじくり返して、スコット大将を辞任に追い込もうとするが、供述書が見つかり、愛人ではなく

正攻法で辞任に追い込む辺りは、都合よすぎると思われるかもしれませんが、大変良く出来ています。最後の演説のシーンは見事です。供述書を得る補佐官をマーテイン・バルサム、愛人エリノアをエヴァ・ガードナーが演じています。

 

権力者は、力による更なる権力の掌握に憧れるのでしょう。

 

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。        八点鍾

 

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IMDb

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 追記 映画はモノクロ作品です。