レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「フォーカス」(2015)です。
ウィル・スミスとマーゴット・ロビーが主演するコンゲーム映画です。名作「スティング」「黄金の指」以来の職人芸犯罪映画になるでしょうか。
映画は、ある高級ホテルのレストランから始まります。そこでニッキー(ウィル・スミス)とジェス(マーゴット・ロビー)は知り合います。ジェスはニッキーを部屋に誘い、一夜を共にしようとする時、男が入って来てニッキーを脅しますが、反対にジェス達に対応がまずいと教育し始める有様。
ジェスはニッキーに弟子入りを願い、先ずスリから教えを乞う。彼らは30名ぐらいの犯罪者集団、モットーは薄利多売。小さく稼いで、獲物を売り抜ける。
ニューオリンズ、フレンチクウォーターでスリの特訓から始まり、AFFAボールでの一流ギャンブラーをかもるまで。このやり方中々ユニーク。本当にこんなに上手くいくのだろうか? でも面白い。
ガッチリ稼いだニッキー達は、ジェスと別れて又別の狩場へ。ジェスは一人寂しく泣きながら空港に向かう。
3年後、南米ブエノスアイレスのあるパーティでジェスはニッキーに偶然会う。ニッキーは何やらF1レースがらみでコンゲームを仕掛けようとしているのだが・・・
ベトナムで公開中に鑑賞する予定でしたが、タイミングが合わず、日本でBDを購入して鑑賞しました。思わぬ拾い物と言う感じで大変楽しく鑑賞しました。とても良く出来ています。美しいマーゴット・ロビーは、なかなかのスリの腕前を披露してくれます。BDのメーキングにスリ・テクニカルアドバイザー、アポロ・ロビンズの華麗なる腕前が収められており、その指導に従って素晴らしい技を披露してくれます。思うに、このクラスの作品で、演技の幅を広げていくのも一つの方法だと思います。監督はグレン・フィカーラとジョン・レクア。
そうそう、パニック・ボタンですね? これはコンゲームの最後の手段のことで、ほら、あの「スティング」でも最後にドーンとやったでしょ、あれ、あれなんですね。
八点鍾