レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「コンゴ」(1995)です。
その昔、小栗虫太郎という作家が日本にいました。彼の代表作「人外魔境」という短編集があります。とても面白い作品です。このマイケル・クライトン原作のこの映画も何となくそういう雰囲気を残しており、私にはたまらない作品になっています。
ストーリーは、アフリカ、コンゴで産業用ブルーダイヤモンドの鉱脈を捜して調査隊が正体不明の生物に襲われて全滅。トラヴィコム社は救援としてカレン・ロス(ローラ・リニー)を派遣する。
彼女は、カルフォルニア大学バークレー校の手話ができるゴリラが精神不安定の為、コンゴ盆地に帰還させようとしたプロジェクトに潜り込み、コンゴに潜入する。このプロジェクトには、ホモルカと言うソロモン王の失われた都市を捜している探検家も同行していた。
コンゴ空港に到着すると、クーデタが勃発するが辛くも脱出。DC-3輸送機に機材を搭載し、目的地に向かうがスティンガーミサイルが向かってくる・・・
カレンを演じるローラ・リニーがこの映画の一番の見所でしょう。衛星通信技術のスペシャリストでジャングルにもレーザー技術にも、そして特殊戦にも通じており、後半襲い掛かる敵をブルーダイヤモンドをさっレーザー銃に組み込むや否やあっという間にそのレーザー銃で敵を倒すところなど嬉しくなります。加えて、ソロモン王の古代都市、それを延々と守護するゴリラ達等中々興味深い設定もニッコリしてしまいます。又、ララ・クロフトも卑弥呼よりこちらで活躍した方が良いのではないでしょうか?
反対に手話が出来るゴリラ、エミーや詐欺師まがいの探検家ホモルカ等もう少し活躍してもらうともっと面白くなったと思います。
ハリウッド製のテンポのいい、この作品、意外な拾い物と言う感じで大変満足しました。時々こんな感じの映画が出てきて欲しいと思います。監督はフランク・マーシャル。
ブログ作成にDVD版を鑑賞しています。 八点鍾
追記 日本映画も「人外魔境」のような作品を映画化してくれると嬉しいですが・・・