レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ゼロ・グラビィテイ」(2013)です。
アルフォンソ・キュアロン監督(「天国の口、終わりの楽園」)の体験型宇宙映画、今まで万博等映像博覧会で上映されていた体験映像の商業映画と言って良いでしょう。
特に冒頭、約13分ワンショットの長廻し、あの鬼才タル・ベーラ監督をも顔色ならしめるでしょう。宇宙空間でカメラが寄ったり、引いたり、ライアンアストロノーツ(サンドラ・ブロック)を中心に360度回転したり、さすがハリウッドです。貧欲に良いものは模倣して、自分なりに昇華する。
ストーリーは、スペースシャトル「エクスプローラ号」でハッブル宇宙望遠鏡の修理をしていたライアンアストロノーツは、ロシアの自国人工衛星の破壊によるデブリにより
宇宙空間にマットアストロノーツ(ジョージ・クルーニ)と共に放り出されてしまう。
「エクスプローラ号」は大破し、二人はISS(国際宇宙ステーション)に向かうが、二人はISSに衝突、弾かれソユーズ宇宙船のパラシュートに引っ掛かるが、マットはライアンを助けるため、自らロープを外し、宇宙空間へ。
ライアンはISSの中に入るが、火災を起こしており、ライアンはソユーズ宇宙船を乗り込み、中国ステーション「天宮」に向かうのだが・・・
大変良く出来た映画です。というより、この映画、特殊効果と撮影技術の映画で、キュアロン監督の演出力とかサンドラの演技力など二の次の映画でしょう。監督にとっては諸刃の剣の様な作品だと思います。
サンドラ・ブロックはよく頑張っていますが、どうしても彼女でなくてはならない映画ではないので、個人的にはスカーレット・ヨハンソンとかジェニファー・ガーナー辺りの方が良いのではと思う次第。
最後に、この映画を見ている限り、宇宙空間は女性にはまだまだ大変な空間、無重力だから筋力が衰えます。男性と比較して筋力が劣っているので、宇宙空間で作業するのも大変だと思いますし、突発事故が起きた時、対応能力に差があるように思います。その辺り、彼女は大変うまく演じていたと思います。
そうですね、今介護職場で使用しているパワーアシストスーツ、軍事用もありますが、アストロノーツ用もいずれ登場してくるでしょう。
ブログ作成にBD版を鑑賞しています。 八点鍾