レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「マスター・アンド・コマンダー」(2003)です。
オーストラリアのベテラン、ピーター・ウィアー監督作品です。パトリック・オブライアンの小説「英国海軍の雄ジャック・オーブリー」シリーズ、「南太平洋、波瀾の追撃戦」を映画化したものです。
ナポレオン戦争下、ジャック・オーブリー艦長(ラッセル・クロウ)英国海軍フリゲート艦サプライズ号は、フランス海軍私掠船アケロン号拿捕又は撃沈せよとの命令を受領し、北ブラジル沖で会敵するが、二段砲列を有し、優速のアケロン号に手痛い被害を被るが、知略を用いて、風上を取り、アケロン号をホーン岬を超え、太平洋まで追撃する。
アケロン号はガラパゴス諸島の英捕鯨船団を襲撃、ジャックは軍医であり、博物学者のマチュリンからのアイデアでアケロン号に乾坤一擲の反撃を企てるが・・・
ピーター・ウィアー監督作品なので、かなり凝った映画作り、帆船を借り切って正確な描写に徹しています。だから、この作品、本当に男の映画になっています。女性は出てきません。正確に言えば、サプライズ号が女性になると思いますが。そういう割り切り方、大変気持ちよく鑑賞できます。
冒頭、八点鍾が鳴り、洋上の濃霧の中をサプライズ号が進みます。前方右舷の濃霧に閃光が走るや否や、オーブリー艦長の声が響きます。
「伏せろ、伏せろ!!」
榴弾が飛来して、吹っ飛ぶ乗組員。こういう描写たまりません。
砲戦後、負傷者の外科手術等丁寧に描写してくれています。こういう描写はちょっと遠慮したいのですが。
最後の反撃戦も含めて、大変良く出来た海洋アクション映画になっています。このジャンルが好きな方にはたまらない作品でしょう。
このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。 八点鍾