レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「パッション」ブライアン・デ・パルマ監督のノワールスリラーですが・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「パッション」(2012)です。

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IMDb

 

ブライアン・デ・パルマ監督作品です。 デ・パルマ監督と言えば「キャリー」「殺しのドレス」「アンタッチャブル」という作品がありますし、そのテクニシャンぶりからヒチコック監督の後継者と言って良いでしょう。

この作品は、アラン・コルノー監督「ラブ・クライム 偽りの愛に溺れて」(日本未公開 WOWOWにて公開済み)のリブート作品になります。

 

映画は、やり手女性重役と言うより意地の悪いクリスティーヌ(レイチェル・マクアダムス)と有能な部下イザベル(ノウミ・ラパス)と確執が殺人事件に発展するストーリですが、技巧派パルマ監督なので、殺人シーン前後では分割画面を使用したりして中々面白い作品になっています。

特に、レイチェル・マクアダムスはその美貌と急意地の悪さを兼ね備えた悪女を上手く演じており、「マニー」のリブートをどこかの映画会社が考えているなら、一番に推薦したいところです。

 

アラン・コルノー版では、クリスティーヌはクリスティン・スコット・トーマス、イザベルはリュディヴィーヌ・サニエが演じていますが、全体に地味な感じがします。

コルノー監督はこういうサスペンス映画は得意ですが、デ・パルマ監督程のテクニシャンではありませんので、私は映画全体として見れば、デ・パルマ版の方が面白いと思います。出来れば、二つの映画を鑑賞してもらうと、いい勉強になると思いますが。

 

そして、ラストシーンもいつものように夢で締めくくっていますので。やはり、こういう終わり方でないとデ・パルマファンは満足できません。

 

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。       八点鍾

 

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