「ワーテルロー」歴史絵巻映画とそれを巡る二つのエピソード・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ワーテルロー」(1970)です。

 

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IMDb

この作品は、題名から理解されるように1815年6月18日に仏国ナポレオン皇帝と英国ウェリントン公爵とのワーテルローの戦いを描いた作品です。

 

映画は、ロシア遠征、ライプッイヒの戦いに失敗し、皇帝退位を迫れ、エルバ島に流されますが、親衛隊を率いてエルバ島を脱出、再び皇帝の座に就きます。各国はフランスに宣戦布告を行い、運命の会戦ワーテルローを迎えることになります。

 

会戦そのものを忠実に描写しているのは結構ですが、いささか冗長過ぎて退屈な場面もあります。それは監督がロシア人セルゲーイ・ボンダルチュークのお陰だと思います。

作品は、ソビエト陸軍兵士2万人が参加して撮影されているので、のんびりと鑑賞する分には面白い歴史絵巻映画と思います。

でも、こういう会戦映画は、馬が大きな役割を占めます。馬の疾走感をどれだけ丁寧に撮れるかが一つの鍵になります。

例えば、このブログで紹介したトニー・リチャードソン監督「遥かなる戦場」、黒澤明監督「影武者」「乱」、ちょっとジャンルが違いますがスピルバーグ監督「戦火の馬」、ピーター・ジャクソン監督「ロード・オブ・ザ・リング」等と比較するとやはり少しばかり面白さに欠けていると言わざる得ません。

ビッグバジェットの大作なんですが、もう一つだと思います。皇帝ナポレオンをロッド・スタイガー、ウェリントン公爵をクリストファー・プラマーが演じています。なお、ロシア版は240分もあったそうです。それじゃあ、睡眠薬ですね。

 

蛇足として、こんなエピソードがあります。スタンリー・キューブリック監督は「2001宇宙の旅」の次作として「ナポレオン」を考えていたそうです。が、この作品がコケたので、出資者が辞退して企画が絶ち切れになったとか。

でも、キューブリック版「ナポレオン」見てみたいですね。多分、アベル・ガンス「ナポレオン」(1927)を超える素晴らしい作品になったことでしょう。

 

もう一つのエピソードとして、この会戦で大儲けをした人達がいました。

あのロスチャイルド家の人達です。当時、下馬評ではナポレオンが大勝するだろうと。ネイサン・ロスチャイルドは英国勝利という情報を得ると英国債をわざと売り、周りの人が英国が負けたと考えて、売られた英国債を安値で買い集め、巨万の富を築きました。当時、ロスチャイルドは素早い情報収集体制を持っていたと聞いています。周りの人達は、彼の動向を見て公債の売買をしていたそうです。

 

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。         八点鍾

 

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遥かなる戦場

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影武者

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戦火の馬

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ロード・オブ・ザ・リング

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ナポレオン