「女王陛下のお気に入り」アビゲイル・メイシャムの華麗なる冒険ですが・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「女王陛下のお気に入り」(2018)です。

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IMDb

時代は、アン王女(オリヴィア・コールマン)の時代ですから日本で言えば、元禄時代の終わり頃の話になります。没落貴族アビゲイル(エマ・ストーン)は、マールバラ公爵夫人サラ(レイチェル・ワイズ)の縁故からアン王女の女中になります。女中仲間から苛められますが、痛風に効く薬草を摘み、女王陛下の脚に塗り、痛みを和らげたことにより知遇を得る。

 

これを機会に、アビゲイルは少しづつ女王陛下の寵愛を受けるようになる。ある夜、アビゲイルは、アン王女とサラとの夜伽を目撃し、機会を見て同じ関係を結び、加えて、サラの紅茶に毒を入れる。サラは乗馬中に落馬して、行方不明に。その間にアビゲイルは自分に気があるマシャム大佐と結婚し、貴族社会に復帰するのだが・・・

 

宮廷映画です。トニー・リチャードソン監督「トム・ジョーンズの華麗な冒険」の女性版、私は未見ですが同じく同監督「ジョセフ・アンドリューズの大逆転」とかテレンス・ヤング監督「モール・フランダースの愛の冒険」そうピカレスクロマンと言って良いと思います。その系統の映画です。

 

鑑賞して驚きました。大変良く出来ています。特に撮影技術、というのかスタンリー・キューブリック監督「バリー・リンドン」(1975)で出来なかったことをすべてやり遂げたような映画です。監督はヨルゴス・ランティモス、大変な才能の持ち主だと思います。

 

全体に撮影は自然光でライティングはしていないようです。夜間は蠟燭、暖炉、松明の明かりだけで撮影しています。加えて、室内ではわざわざローアングルで天井を入れています。あの「バリー・リンドン」では、まだまだ撮影機材、フィルム等に問題があったので、天上に金属板で覆って、蝋燭の明かりで撮影したと聞いています。

 

勿論、現在では撮影機材、高感度フィルムなど格段の進歩を遂げていますので、「バリー・リンドン」時に比べれは苦労は少ないと思いますが、でも、この試み頭が下がります。又、特徴的な広角レンズによる撮影も優れています。撮影監督はロビー・ライアン。

 

もう一つ、この映画の女王陛下アン王女の人間性はお世辞でも良くありませんね。きっと教育係が悪かったのでしょう。

帝王学をもっともっと学んでいれば、アビゲイルの様なチンピラ貴族なんか鼻にも引っ掛けなかったでしょう。

 

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。        八点鍾

 

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