レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「Xファイル」(1998)です。
90年代、このXファイルは、超自然現象をFBI内Xファイル課に所属するモルダー(デヴッド・ドゥカバニー)とスカリー(ジリアン・アンダーソン)が概ね60分の枠内で解決するTV番組で、脚本の素晴しさが突出していたと思います。
TVシリーズではその予算が限られていたと思います。時にそのチープさが画面から見え隠れしていたのが欠点でした。
が、この映画は違います。TVシリーズのストーリーと同期しながら、かなりの予算を組んで映画化されているで、かなり良く出来た作品になっています。
このシリーズのファンは、映画館の大スクリーンでモルダーとスカリーの活躍が鑑賞できるので大満足でしょう。
映画は、紀元前3500年前の異星人によって持ち込まれた細菌に感染された少年、消防隊員がある組織集団に運び去られるところから始まります。
ダラスの連邦ビル爆破予告捜査の為、閑職にあるモルダーとスカリー(FBI Xファイル課は閉鎖されている)は、その前にあるビルに爆弾があるものと睨んで調べていると、案の定、自動販売機に仕掛けられた液体爆弾を発見する。が、爆弾解除時間が殆どなく、連邦ビルもろとも爆弾は爆発し、ビルは半壊してしまう。
モルダーがあるバーで酒を飲んでいると、父の友人カーツウェルという男に会い、彼がビル爆破で死亡した消防士と少年の遺体を調査せよと言い残して消え去る。
スカリーがその遺体を調査すると、爆破による死体ではなく、細菌感染等による死因のようだ。二人は死体がどこから運ばれたのか調べると、近郊の住宅街で、そこには隠蔽され、遊園地が作られており、大型トレーラーが何やら大急ぎで走り始める。
二人は、その大型トレーラーを追い、巨大ドームを発見、二人はそのドームに侵入するのだが・・・
こんな感じで、TVシリーズとは段違いなスケールで、映画は観客に訴えます。連邦ビル爆破、凄まじい爆発シーン、巨大ドーム、スカリーは謎の組織に拉致され、モルダーは南極大陸迄追跡します。
南極大陸の謎の基地、巨大UFO等出現して、テンコ盛りのテンコ盛りで、Xファイルのファンの皆さんは、感涙、歓喜の涙で大スクリーンを凝視することでしょう。
内容的にはなんてことありませんが、これだけテンコ盛りにした映画は、そうないのでは。
そして、最後はXファイル課閉鎖が解除されると。
個人的には、もう一本の映画、「Xファイル: 真実を求めて」の方がTVシリーズに近い味わいなのが好きですが。
このブログ作成にBD版を鑑賞しています。 八点鍾