「うず潮」J・P・ラプノー監督長編第三作ラブロマンスコメディですが・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「うず潮」(1975)です。

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IMDb

日本ではあまり評価されていないラプノー監督ですが、調べてみると寡作の監督より脚本家で活躍しているのですね。不勉強でした。「城の生活(1966)」「コニャックの男(1971)」そして本作、「シラノ・ド・ベルジュラック(1990)」このブログで紹介した「プロヴァンスの恋(1995)」「ボン・ヴォヤージュ(2003)」があります。

「城の・・」「コニャック・・」は未見ですが、他は何れも良く出来ています。但し、題材の選び方、演出スタイル等が日本人には理解しにくい処があるのかもしれません。

 

映画は、P・ボクノダヴィッチ「おかしなおかしな大追跡(1972)」フランソワ・トリフォー「私のように美しい娘(1972)」のように一人の可愛い悪女 ?に振り回される主人公マルタンのお話。

 

ベネズエラ、カルカス。ネリー(カトリーヌ・ドヌーヴ)は、大金持ちの御曹司と結婚予定だが、やはり気に入らなくて(いびきが大きいのかな?)、逃亡することに。途中、以前働いていたナイトクラブで未配給料の代わりにロートレックの絵を拝借。

 

ホテルに逃げ込むが御曹司が追いかけて来て、隣に泊まっているマルタン(イヴ・モンタン)の部屋のベランダから彼女に部屋に侵入する。御曹司を何とかかわして、翌朝、空港へマルタンはネリーを送り届ける。

 

マルタンは調香師、カルカス沖の小さな無人島で一人淡々と生活している。この辺りのシーンが良い。白い浜辺、薄緑色の海、自給自足で、香水用花を育て・・・

でも、現在なら気象衛星から気象情報を貰うツールが必要だよね・・・

 

そんな極楽の様な生活を送っているマルタンの下にネリーが来るのだった。正確には来ていたのだった。

ウーン、一番美しい頃のドヌーヴ嬢、男なら彼女に逆らうことは出来ません。

アナタ、逆らえます ? 私なら、女王様何なりとお言いつけ下さいと頭を垂れますが・・・(男なんてこんなものです)

 

逆らおうものなら、すべての生活を壊してしまう。船を壊し、彼の生活、ポロいけど立派な屋敷も炎上させられ、すべてパアー。おまけに契約不履行で刑務所に入り・・・

そう、彼女は野蛮人・・・

という意味で、大変面白いコメディになっています。ホンが良くうまく纏めています。ドヌーヴとモンタン、とてもとてもよろしいと思います。

 

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。もし、BD版が手に入るのであれば、BD版を購入された方が良いと思います。無人島の美しい風景が更に映えるものと思います。

                               八点鍾

 

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