レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「ルパン」アルセーヌ・ルパン対妖艶なカリオストロ伯爵夫人対怪人ボーマニャンという映画ですが・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ルパン」(2004)です。

 

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そう、本場フランスの怪盗アルセーヌ・ルパンの映画です。ルパンをロマン・デュリス(「ドーベルマン」「スパニッシュ・アパートメント」「ゲティ家の身代金」)が演じます。カリオストロ公爵夫人はクリスティン・スコット・トーマス、ボーマニャンはパスカル・グレゴリーが演じます。そして、可憐なクラリスはエヴァ・グリーンが。

 

ベル・エポックのフランス、サバットの名手ルパンはある時、私的裁判で裁かれているカリオストロ伯爵夫人見そめ、海中に投げ込まれた彼女を助ける。彼女によれば、三つの十字架を組み合わせることでフランス修道院の財宝を探し出すことが出来るという。

 

ルパンとカリオストロ伯爵夫人は三つ十字架を得ようとノルマンジー・スビーズ公爵邸、ルーアン修道院、ルーブル博物館と訪問するが、謎の怪人ボーマニャンがことごとく邪魔するのだが、やがて三つの十字架を手に入れ暗号を解くと、そこはエトルタで・・・

 

前置きしますが、私はルパン物を正式には「奇巌城」しか読んでません。理由はあまり面白くないんです。何かご都合主義のストーリーで。お話は、ホームズ物の方が面白いと思います。

でも、この映画は安心してください。「カリオストロ伯爵夫人」を中心に色々なルパン物を組み入れて作られているので、意外に面白く鑑賞できます。願わくば、監督ジャン=ポール・サロメがもう少し才気があればと思いますが、面白く良く出来ています。

 

モーゼルC96自動拳銃を乱射するボーマニャンを楽しく演じているパスカル・グレゴリーを始め、楽しい映画になっています。特に、カリオストロ公爵夫人が画面に出て来てから輝きます。美しく妖艶なカリオストロ公爵夫人、クリスティン・スコット・トーマスの魅力炸裂と言って良いでしょう。彼女の前では、あの美しいエヴァ・グリーンがまるでチンピラ女優の様で、少し褒め過ぎかな・・・

 

モーゼルC96自動拳銃、格闘技サバット、催眠術、カリオストロ伯爵夫人の川艀"ホタル号"等々楽しい小道具が一杯。そしてエトルタが登場するので、勿論エギーユ・クルーズも。楽しい映画になっています。

最後は、ベル・エポックの最後を象徴する出来事が起こります。

 

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。    八点鍾

 

追記 私のブログ名"八点鍾"は、ルブランの小説ではなく、A・マクリーンの小説から頂いています。

 

ルパン小説を読むのが・・・と思われる方、児童文学者南洋一郎氏翻訳のポプラ社ルパン全集を読むのも一案だと思います。一部脱線した作品もありますが、子供向けなので本当に読みやすいと思います。私も数冊読んでいます。とても面白いです。

 

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エトルタ エギーユ・クルーズ