「アフガン」ロシア版「フル・メタル・ジャケット」ですが・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「アフガン」(2005)です。日本ではDVD公開のみです。

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ロシア映画で、監督がフョードル・ボンダルチェックです。そのソ連の映画監督・俳優セルゲイ・ボンダルチェックの長男です。父セルゲイは、このブログでも監督作品「ワーテルロー」とか主演作品「ネレトバの戦い」を紹介しています。

 

この作品は、1988年1月7日にアフガニスタンの3234高地をめぐる戦いに参加したソ連空挺部隊第9中隊(原題:第9中隊)を描いた映画です。この映画を簡単に要約すると「フル・メタル・ジャケット」プラス「プラトーン」プラス「いのちの戦場-アルジェリア1959」そして3で割ったような映画になっています。上映時間140分の大作です。

 

映画は、1987年、シベリア地区の志願兵をウズベキスタンの訓練キャンプに集めて、訓練するところから始まります。やくざ者から画家志望迄色々な若者が入隊し、訓練します。映画は、戦前の国民映画「ハワイ・マレー沖海戦」、「フル・メタル・ジャケット」のように上映時間の半分を使用して、新兵訓練を描写します。

 

「フル・メタル・・」では、行進等の訓練描写がありましたが、この作品にはそんな描写はなく、徹底的な実戦訓練を右こめかみに大きな火傷痕がある鬼軍曹から叩き込まれます。訓練を終えた兵士達は、アフガニスタン、バクラム基地に到着する。行き違いに帰還兵を乗せた貨物機が飛び立つが、携帯式地対空ミサイルにやられて、爆破炎上するシーンは迫力があります。

 

えっー輸送機にはフレアー発射装置がないようで・・・

又、護衛しているMi-24P攻撃ヘリは何もしない有様、おまけに輸送機は着陸するのでですが、胴体にある着陸装置は破損して、吹っ飛んでしまう。まるで整備不良の様に見えますが・・・

 

色々あって部隊は、3234高地に到着。補給部隊の警護、治安警備活動を始めます。アルジェリア戦争を描いた「いのちの戦場」のようにアフガニスタン紛争も山岳戦ですが、アルジェリアよりもっと高いところで、森林など何もない荒れた高地での戦い。

 

加えて、30人程度の砦というかただの駐屯地というか、それも簡単に塹壕が掘ってあるだけで、迫撃砲、重機関銃、RPGがあるぐらいで、ここで300人規模のムジヤーヒディーンと対峙したわけだから物凄く大変だったと思います。

 

映画でも、戦闘シーンの激しさは一番だと思います。肉迫乱戦と言った方が正しいでしょう。やみくもに突撃してくるムジャーヒディーンに対して生きるためにAK-74のトリガーを引き続けた戦い、こういう戦争映画はそんなにありません。見ていて疲れてきます。

その昔見たマイケル・ケイン主演「ズール戦争」(1964)で、英陸軍の兵士が三重方陣を組み、リーエンフィールドMkⅠ小銃を撃ち続け、ズール族を殲滅するシーンぐらいしか思い浮かびません。

 

Mi-24P攻撃ヘリが救援に駆け付けた時、生存者はたった一人、重い映画ですが見ごたえはあります。その数年度ソ連は崩壊します。アアッー・・・

 

監督以外のスタッフの経歴は良く解りません。水準以上に良く出来たロシア映画です。私個人としては、あの超大作且つ冗長且つプロパガンダ戦争映画「ヨーロッパの解放」より素晴らしいと思います。

 

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。       八点鍾

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