レタントンローヤル館

主に映画のお話

「モナリザ」ニール・ジョーダン監督の犯罪映画と言うより苦い人生談映画ですね・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「モナリザ」(1986)です。

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モナリザと言うともう少しお年を召した方はアラン・ラッド主演の「別動隊」(1950)を思い出されると思います。ナット・キング・コールがカバーしたヒット曲が、主人公ジョージが運転するジャグァーMk.Ⅱのラジオから流れており、そこからこの映画の題名を取ったのでしょう。本当にとても良いムードです。

 

映画は、7年の務めを終えて出所した冴えない中年男ジョージ(ボブ・ホスキンス)が別れた妻の娘に会いに来るところから始まります。妻は娘に会わせてくれなく周りの住民と喧嘩騒動になるところ、友人トーマスがその場を押さえてくれる。

 

トーマスは推理小説オタクで、色々な仕事をしている結構器用な奴。加えて、ジョージの車、渋めの黄色に塗装されたジャグァーMk.Ⅱを保管していた。

トーマスの処に居候するジョージだが、彼はモートウェル(マイケル・ケイン)の身代わりに刑務所に入ったので、彼を訪ねて仕事を貰おうとするが彼は留守で、その部下が黒人のエスコートガール、シモーヌ(キャシー・タイソン)のドライバーの仕事をくれる。

 

ロンドンの街をシモーヌを乗せて、ジャグァーMk.Ⅱを流すジョージ、ラジオからはモナリザの調べが。とても良いムードです。ジョージは武骨な男なので、シモーヌと喧嘩することもあるが、暫くすると親しみが生まれて来て、彼は彼女に惹かれていく。

 

シモーヌの仕事が終わると、彼女は必ずキングスロードに向かい、売春婦がたむろするその道端を車の中から食い入るように見つめる。誰かを捜しているようだ。

 

ジョージが彼女に尋ねると、昔、私もあそこに立っていたが、ある人のおかげでフリーのエスコートガールになった。昔の仲間キャシーを捜していると。人の良いジョージは、キャシーを捜すことに協力することになる。

でも、ラストに意外な事実が判明して・・・

 

ベテラン、ニール・ジョーダン監督の犯罪映画と言うより、人生ドラマと言った方が良いでしょう。見所は勿論、ボブ・ホスキンスです。自然体というか本当にピッタリの役柄です。これは演技が上手いという話でなく、彼が自分そのものを出している演技のように思います。

 

 時々、こういう映画がありますよね。名優がいかにも上手く演じる演技ではなく、演技者そのものの個性が、映画の主人公ととても似通っているので、そのまま自分をさらけ出せばOKという役柄が。

だから、彼はこの年のカンヌ、英国アカデミー、ゴールデングローブ等の主演男優賞を軒並み受賞しました。

 

でも冒険です。役者の知名度が低いと商売にならないし、知名度は高くても役柄にうまくマッチしないと、映画の味わいが別の物になってしまう。

私から見れば、友人トーマスを演じたロビー・コルトレーンはとても良い役だし、いい味出しています。良い役者だと思います。彼とホスキンスを役を入れ替えると、なかなか面白いだろうと思いますが、商売にならないかも。

 

最後に、ジャグァーMk.Ⅱがとても素晴らしい。

 

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。           八点鍾

 

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