レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「激流」M・ストリーブ キャリア唯一のアクション・サスペンス映画ですね・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「激流」(1994)です。

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メリル・ストリーブ主演のラフティング映画です。だから、彼女にしては珍しいアクション映画です。キャリアの中ではこの作品だけだと思います。

 

私、彼女苦手なんです。普通の美人ではなく、気品溢れる美人だし頭もいいし、演技は上手いし、どんな役でも上手くこなすし、掛け値なしのスーパー女優じゃないですか?

私生活でもこのショービジネス世界、離婚結婚繰り返しのドロドロの中、別に変な噂もないし、これだけ知名度が高いと政界入りしたり、何やら変なビジネスしたり、騙されたりあるんですが、何もなし。どういう生活しているんでしょう。いや、凄い人だと思います。本当に尊敬に値します。

 

で、この作品、ラフティング(川下り)を楽しみ為にアイダホ州の実家に帰ったゲイル(M・ストリーブ)は、夫トムとの仲が上手くいっていない。今回も仕事で来れないということだったが、遅れてやって来た。

昔、このサルモン川でガイドをしていたゲイルは、息子ロークを介してウェイド(ケヴィン・ベーコン)達と知り合いになり、途中ガイドに逃げられたウェイド達とブライダル・クリーク迄同行することになる。

 

が、ウェイド達は何やら行動が危なくて、それに気付いたゲイル達は逃げようとするが、反対に拘束されてしまう。ウェイド達は牛の品評会で現金を強奪し、カナダに逃げるのではなく、この川を下り中西部で暫くひっそり暮らし、その後カナダに逃げる予定だった。

 

それには、下流にある"ガントレット"という激流地帯を通過する必要があり、かってそこを通過したことがあるゲイルの経験が必要だった・・・

 

大変良く出来たサスペンススリラーです。ヒチコック先生もお墓の中で大喝采するでしょう。ストリーブのオールさばきによるアクションは素晴らしく、もっともっとこの手の作品で出て欲しかったと思います。

監督は、あの「L.A.コンフィデェンシャル」のカーティス・ハンソン、但し、残念なことに4年ほど前に亡くなっています。もう数本この手の作品を製作して欲しかったと思います。又、ジェリー・ゴールドスミスもとてもいいスコアを書いています。

 

ラフティングシーンは、役者を載せて実際にやってもらう、あのジョン・ブアマン監督の傑作カヌー下り映画「脱出」(1972)と同様な方法を取っています。

だから、ストリーブのカッコイイこと、練習大変だったと思います。本当に手を抜かない素晴らしい女優だと思います。

 

彼女は、この作品の後、あの「マディソン郡の橋」(1995)に主演しています。とても良い映画ですが、私は彼女のそのチャレンジー精神を高く評価したいので、この作品の方が好きです。

 

ブログ作成にDVD版を鑑賞しています。       八点鍾

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脱出1972