レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ナイト・オブ・ザ・スカイ」(2005)です。
もし、あなたが飛行機野郎で、デルタ翼のダッソーミラージュ戦闘機が好きであれば、この作品は大満足な作品となることでしょう。少しばかり、後半韋駄天の様にストーリーだけを追い駆けている嫌いはありますが。多分、フランス人はそれをエスプリと呼ぶことでしょう。
映画は、ファーンボロー国際航空ショーから始まります。一人のパイロットが拉致されて、車の中で射殺され、別のテストパイロットがデモ飛行用ミラージュ2000に乗り込み、空域を離れて失踪します。当局は、北海で訓練飛行をしていたフランス空軍のペア、マルチェリとセブのミラージュ2000を派遣し追跡させます。
民間空域でエアバスの後部下方の処を飛行していたのをマルチェリとセブは、失踪機を見つけ出すが逃亡し、空戦になってしまう。セブの後ろに着いた失踪機は空対空ミサイルを発射しようとするので、マルチェリは20ミリ機関砲で撃墜してしまう。
が、実際は9.11テロを模した防空テストで、マルチェリはそうとは知らずに、テスト機を撃墜してしまい、軍法会議に掛けられる。その結果は軍籍を剝奪され、民間航空サービスで働くが、今度は米国製F-16戦闘機とミラージュ2000戦闘機の優位性を比較する空のキャノンボールレースパイロットを依頼されそれに挑むのだが、その奥に欧州を驚愕させるテロ組織の陰謀が・・・
前述したようにデルタ翼のミラージュ2000戦闘機がたっぷりと登場します。うーん、美しい。
F-15イーグル,F-14トムキャット,F-18ホーネット等の米国製戦闘爆撃機より欧州製戦闘爆撃機がたっぷり見たい人にはお薦めの映画です。
でも、後半お話が少しばかり駆け足になるのでしっかり見ていないとストーリーが判らなくなります。もう少し、プロットを整理した方が良いと思いますし、丁寧な描写を心がけて欲しいと思います。監督は「TAXi」のジェラール・ピレス。
でも、訓練空域にいたペアのミラージュ2000がフルブーストで民間空域に一気に上昇するシーン、南フランスでアルファジェットの訓練シーン、砂漠の飛行場を低空飛行で音速を超えるシーン、F4U機上でのストリップショーなどあまり見ることの出来ないシーンがテンコ盛りで・・・
主演はブノワ・マジメル、クロビィス・コルニャック等。マジメルは、髪をクルーカットに決めて、とても精悍な飛行機野郎を演じています。うーん、美しいです。
このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。 八点鍾