レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「パトリオット・ゲーム」トム・クランシー原作の復讐戦を戦う男達の映画ですが・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「パトリオット・ゲーム」(1994)です。

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私、知らなかったのですが、クランシーは2013年に亡くなっていました。84年に「レッド・オクトーバーを追え」で文壇に登場した時は、そのプロットにその軍事知識に誰もが驚嘆し、次々とヒットを飛ばして凄い新人が現れたと思いました。

 

但し、彼の場合、文体の美しさとか男女の微妙な気持ちの移り変わりの描写とは無縁な作家で、フレデリック・フォーサイスに近い作家と思っていました。

加えて、初期の頃の作品はなかなか良かったのですが、「日米開戦」(1994)あたりから現実と小説の世界との乖離がはなはだしく感じられて・・・

この映画は初期の原作をベースにしていますから、面白いし結構見せてくれます。

 

IRAの過激なセクトグループが、英国王室ホームズ卿を襲撃しますが、英海軍大学で講演をしたジャック・ライアン(ハリソン・フォード)が偶然その現場に出くわし、テロリストを倒して、拳銃を奪い制圧します。その時、ライアンはテロリストショーン(ショーン・ビーン)の弟を射殺してしまいます。

 

負傷したライアンは病院で治療、裁判の後米国に帰国しますが、ショーンは仲間の助けで脱獄、米国へ渡りライアンの妻と娘を襲う。ショーンは北アフリカのテロリストキャンプに潜伏し、ライアン襲撃の機会を待つ。

ライアンは、CIAの力を借りて、ショーンの潜伏先を探り、互いに復讐戦を始めるのだが・・・

 

今回、新たに鑑賞して驚きました。あの傑作「ゼロ・ダーク・サーティ」(2012)と同じ事をすでに行っているのですね、この作品。北アフリカのテロリストキャンプにショーン達、IRA過激派が潜伏しているかどうかを丹念に調べるために、偵察衛星のカメラの角度を変更し、丁寧に光学写真情報を解析していく。ほぼ目的となる情報が得られれば、特殊部隊を送り込んで・・・うーん、素晴らしい。

監督はフィリップ・ノイス、なかなかの腕前を見せてくれます。最近は、少しご無沙汰ですが。

 

IRA過激派は、特殊部隊の急襲を逃れ、再び米国でライアンと対峙するのだが・・・

 

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。       八点鍾

 

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