「ファミリー・ツリー」アレクサンダー・ペイン監督の人生ドラマですが・・・

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ファミリー・ツリー」(2011)です。

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「アバウト・シュミット」「サイドウェイ」で有名なアレキサンダー・ペイン監督の作品です。基本的にこのブログでは、非日常のサスペンススリラー、アクションを紹介していますが、今回は、特別に現実的な人生ドラマをご紹介します。

大変良く出来た映画で、美しいハワイの風景の中で、人生で誰もが経験する別れ、親族との死別を描いた作品です。

 

オワフ島に住む相続専門の弁護士マット(ジョージ・クルーニー)は、精神的に参っていた。妻エリザベスが友人のモーターボートから転落してほぼ脳死に近い状態で、担当医からもう回復の見込みはないと告げられたからだ。おまけに妻は事前に尊厳死を望むと書面を残しており、生命維持装置を外す決断をした。そして、親族に最後のお別れに来て欲しいと皆を訪ねることにするのだった。

 

マットは、仕方なく寄宿学校にいる長女アレクサンドラ(シャイリーン・ウッドリー)を訪ねると、寮を抜け出し、友達と飲酒をしており、「クソ親父!!」と罵られる有様。次女スコティも言う事を聞かない。

 

義父宅に行くと、母は認知症を患い、義父(ロバート・フォスター)は、事故はマットが金はあるのに、妻にモーターボートを購入してやらなかったからだと罵られるし、マットが信託管理している先祖の土地を売却すれば、一族に5億ドルの財産が入るので、娘は死に、お前は大金持ちかとボロクソ言われる。

 

そんな時、アレクサンドラが母は別の男と浮気をしていたとマットに漏らして、友人に確認すると、クリスマスにエリザベスは浮気をしていたと告げる。マットは茫然となり、もうどうしていいのかな判らなくなるのだが・・・・

 

というハリウッド映画らしからぬ映画ですが、この作品本当に身に詰まされて、良いです。味わい的には、日本映画みたいで。

あのスーパースター、ジョージ・クルーニーが泣くんですよ、妻の浮気を知って。勿論、カメラは後ろに引いて、彼の後ろしか見えませんが。

普通、ハリウッドのスーパースターはこういう場面を撮りたがりません。昔スピルバーグがスティーブ・マックイーンに「未知との遭遇」へ出演交渉をしたとき、彼はこう言ったそうです。「私はキューに合わせて泣くことは出来ない」と。

 

マットは不倫の相手を捜し、祖先の土地売却の為の親族会議を何とかこなして、又娘達との不仲も解消させて、妻の遺骨をワイキキ沖に散骨するのだった。土地は結局売らない選択をしたが、何れ売却するだろう・・・

 

「サイドウェイ」もとても良く出来ていますが、ズルい登場人物にのれなくて。でも、このクルーニー演じる弁護士マットは、本当に泣けてくるというのか、辛い場面を淡々と乗り切って。身に詰まされます。時々、マットが砂浜に座り込んで、ボーと海を眺めるシーンは印象的です。

 

多分、誰もが同じシチュエーションではないと思いますが、何れ、同じことを経験すると思いますが。

 

このブログ作成にBD版を鑑賞しています。       八点鍾

 

追記

スティーブ・マックイーンの「未知との遭遇」出演オファーですが、スピルバーグはこう言ったそうです。

「泣くシーンをカットします」

「止めとけ。映画の中で一番いいシーンじゃないか」

で、リチャード・ドレイファスに決まったとのことです。(マックイーンwikiより)

 

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