レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ファム・ファタール」(2002)です。
サスペンス映画の名匠ブライアン・デ・パルマ監督のサスペンススリラーです。冒頭20分程がメチャクチャ面白い作品です。全体にヒチコックごっこ遊び映画と言うと判る人には解かると思いますが。
凡作と言う人もいるでしょう。でも、私はとても面白かった。サスペンス好き人には楽しい映画だと思います。
2001年のカンヌ映画祭、近くのホテルでロール(レベッカ・ローミン)は「深夜の告白」を見ている。彼女達は、ショパールが製作した1000万ドルのダイヤのビスチェを着込んだモデルからそれを強奪しようと計画を立てていた。
レジス・ヴァルニエ監督「イースト/ウェスト遥かなる祖国」(この作品は面白くありません 注)八点鍾)が上映されている時に、一人は空調ダクトの中に入り、特殊な蛇のような道具を使い停電を起こそうと、一人は監視カメラを自分の身体で覆って見せないようにと又鍵を実行者に渡そうと、一人はモデル護衛に化けて護衛を気絶させ、偽のビスチェを渡そうと、実行者ロールは、モデルがLGBTなのでトイレで誘惑し、本物のビスチェを偽物と交換する。坂本龍一作曲のラベル風ボレロの伴奏音楽を伴って。
ここのシーンがこの映画のハイライトです。が、些細なことから失敗し、ロールがダイヤを持って逃亡してしまう。
国外に逃亡したいロールは、パリのベルヴィル街の教会の前でパスポートを受け取るが、そこをパパラッチのカメラマン ニコラス(アントニオ・バンデラス)に撮影されてしまう。そこでは、彼女をリリーと呼び、追ってくる男女がいたが、ロールは空港ホテルに逃げる。そこには仲間が待っていて、ダイヤの置いてある場所を言わなくて、彼女は二階から放り出されてしまうのだが・・・
面白い作品です。分割画面、スローモーション、目線アングル、デ・パルマタッチ(ヒッチタッチ)満載のサスペンススリラーです。見て損はしないと思います。いつもはつまらないレベッカ・ローミンが魅力満開で、でも「めまい」のキム・ノバック、「マーニー」のティッピー・ヘドレン程ではありませんが。楽しいヒチコックごっこ遊びを見せてくれます。
うーん、楽しいです。
このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。 八点鍾