レタントンローヤル館

主にサスペンス映画のお話

「ミリオンダラー・スティーラー」2006年にアルゼンチンで起こった銀行強奪事件をもとにしたケイパー映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ミリオンダラー・スティーラー」(2020)です。

 

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ジョン・ヒューストン監督「アスファルト・ジャングル」から始まるケイパー映画の最新作です。「男の争い」「地下室のメロディ」「007/ゴールドフィンガー」「仁義」「バンクジャック」「掘った奪った逃げた」「ヒート」等々色々ありました。

 

舞台はアルゼンチン、画家でボチボチと生活をして、アトリエの片隅で大麻を育てて燻らせる、というような生活をしていたフェルナンドの信条は、"力ではなくテクニック使う事"それは柔道で養ったものだった。

 

ある夜、土砂降りの中、映画館の近くでタバコを燻らせていると車の疾走によって水飛沫を被る。タバコを落としてしまい、そのタバコがマンホールの方に流れていくのを見る。近くにはリオ銀行がある。

フェルナンドはピーンときた。マンホールからメージャーで地下水道の水面まで約18mそれだけ掘り進めば、銀行の中に入ることが出来る。大麻を燻らせながら、彼は考える。大麻で集中できるのだと彼は言う。

仲間を集め、難問を一つ一つ解決していく。このプロセスがなかなか面白い。

 

そして、決行の日。ブローニング ハイパワー、ベレッタ82F、レミントン ショットガン870で武装したフェルナンド達は銀行に押し入り人質を取るが、たちまち警官隊、特殊部隊アルコンに囲まれてしまう。彼らは大金を手に入れることが出来るのか…

 

のっけから話しますが、とても面白い映画で大変良く出来ています。私は本当に楽しい二時間を過ごすことが出来ました。日本ではDVDスルーと聞いていますが、アルゼンチンでは大ヒットしたとのことです。味わいで言うとあの「インサイドマン」に少し似ていますが、こちらは実話ですから。フェルナンドはクレバーで、とてもユニークな男。うーん、美しいです。だって明るく楽しくお金儲けなので。

 

監督はアリエル・ウィノグラード、初めての方ですが、水準以上の腕前を見せてくれます。フェルナンド(ギレルモ・フランチュラ)、他にディエゴ・ベレッティ等、キャスティングも良く、皆さんなかなかの演技を見せてくれます。

 

でも、日本だとこの手のやり方では難しいと思います。地震国の為、耐震建築がこの方法を難しくすると思います。但し、建物によっては可能かもしれません。南米では、レンガ造りなので結構簡単なのでしょう。

 

日本でも、こういうケイパー映画出て来てほしいと思います。

 

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。       八点鍾

 

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