「ラブストーリーズ/ エリナーの愛情」自殺未遂、理解されない苦しみと孤独、家族の崩壊、八方塞がりのチャスティンの実験的映画ですが…

レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「ラブストーリーズ/エリナーの愛情」(2014)です。

 

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この作品、ある家庭の不幸に対して、妻からの見方、夫からの見方を独立させて映像化した作品の1本で、今回は妻エリナー(ジェシカ・チェスチィン)から作られた作品を紹介します。夫コナー(ジェームズ・マカヴォイ)から見た作品は、次回紹介します。

実験的な作品です。監督は新人ネッド・ベンソン、製作にはチャスティンもかかわっています。彼女、商業的に難しいこういう作品にも参加するのですね。意欲的です。うーん、その志の高さは、素晴らしいと思います。

 

映画の冒頭、約2分程度の長回し、エリナーは自転車に乗り、橋梁の歩道を移動しており、自転車を降り、暫くハドソン川の流れを眺めていると、突然に飛び降り自殺します。近くにいた人が走り寄りますが、間に合いません。が、警察ボートによって救出され、病院へ。彼女は右腕を骨折するが間もなく退院。

 

実家に帰ったエリナーは、明るく振舞っているが、夫コナーと幸せに生活を送っていたが、息子を失い、夫と別れ、発作的に飛び降り自殺を試みた。

やがて、彼女は父の友人フリードマン教授の聴講生となり落ち着き始めるが、コナーが実家を訪問し始めたので、母からの忠告に従ってパリに戻り、フランスで生活することを決意するのだが…

 

見ていて楽しい映画ではありませんが、淡々とスケッチ風に描写していくので、あまり辛くはありません。良く出来た映画だと思います。

でも、結局、時間薬なのですね。良くしたもので時が経つと、苦しい悲しみも忘れてしまいます。この映画もそういう結末のように見えます。何れコナーと一緒になる時が来るでしょう。

 

こういう事書きたくありませんが、ご参考までに。

私の母も子供を水の事故で失くしています。私はとても小さかったので何も覚えていませんが。半年ぐらい、悲しくて悲しくて死にたいぐらいだったと一度だけ聞いたことがあります。でも、半年ぐらいすると忘れ始めて、生活出来るようになるとか。時間薬だよと言っていました。

そんなことを思い出して、この映画を見ていました。

 

実験的な試みの映画ですが、こういう重いテーマだとやはり疲れます。ですから、この試みは明るいテーマで試みるともっと輝くのではと思います。

 

共演は、イザベル・ユペール(母)、ウィリアム・ハート(父)、フリードマン教授(ヴィオラ・デイヴィス)、全ての共演者は良いのですが、特にヴィオラ・デイヴィスが輝いていました。

 

このブログ作成にDVD版を鑑賞しています。     八点鍾

 

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